2020年3月に起きたコロナショック。暴落と反発の激動の中、不安と疑念だけを残し、株価は復活しました。瞬く間に暴落したそれの爆発的な復活劇は、例えようのない奇怪さを醸し出していました。
あまりにも早すぎる底打ちと、あまりにも強すぎる反発。底打ちの「底ばい」が無かったため、ほとんどの投資家が安値仕込みの機会を逃していました。
何よりも不思議だったのは、暴落の原因が何一つとして解決されていない中で反発し、そのまま株価が元通りになったこと。
市場は未来を映し出すとは言われてますが、未知の流行り病が蔓延し、【VIX】が80を超え、サーキットブレーカーが連発する状況で、どこの誰が良い未来を描けていたでしょう。政府による金融緩和こそありましたが、それで拭えるようなものではなかったはずです。
誰しもが「今投資して良いのか?」「この上昇に乗り続けてもいいのか?」「本当に大丈夫なのか?」と不安になる中、それを横目に株価は回復。気づけば最高値を更新していました。
そんな中現れたのが【2番底おじさん】です。
この【2番底おじさん】は、掲示板、Youtube、Twitterなど、インターネットの世界に’しばしば’出没しました。
- ただ単に不安を煽りたい
- ベア型を仕込んでいる
- 買い場を逃して悔しい
- 本当に下がると思っている
- 暴落煽りで注目を浴びたい
どういった理由かはわかりませんが、この【2番底おじさん】は、少し大きめの下落があるたびにそれを叫び続けていました。
しかし残念(?)なことに、叫びは届かず絶好調。短期的な上げ下げこそあれど、株価は順調に右肩上がりを続けていました。
さすがに諦めたのか(もしくは飽きたか)、気づけば【2番底おじさん】はいなくなっていました。代わりに【ブルレバ先輩】が大量発生しましたが、これはまた別の話。
あの頃、我々は知りませんでした。【2番底おじさん】が未来を見ていたことに。
来たのです。2番底が。それも2年後に。
おじさんは正しかったのです。おじさんは未来を予知していたのです。おじさんの言うことをちゃんと聞いておけばよかったのです。若者からいつもイジられるおじさんですが、それなりに経験しているのです。
おじさんはずっと訴え続けていたのです。「何を言ってるんだ」とバカにされながらも、みんなを守るため、まるで映画の主人公のように。おじさんはスーパーヒーローになるはずだったのです。
2番底おじさん、助けようとしてくれてありがとう。そして、ごめんね。
ただ、ひとつだけ聞きたいことがあります。
〜 fin. 〜
※この記事は、レバレッジ型ETF【WEBL】のチャートを使用したネタ記事です。
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