基本情報より応用情報の方が簡単だという説をたまに見ます。
そんなの無視して、基本情報から取りなさい。
その言説の概要は、基本情報の科目Bである「アルゴリズム・プログラミング」について、これがあまりにも難しいので、これを受けずに応用情報をいきなり受けた方が楽だというものです。
ごく一部の人間はそうらしい。そう、「ごく一部」です。逆にいえば「ほぼ大多数」は科目Bで詰まっていません。ほぼ大多数の人間は、ちゃんと勉強すれば解けるのです。
科目Bを一度でも勉強したことはありますか?わたし自身、勉強し始める前は苦手意識が強く、こんなの理解できる気がしないと思っていましたが、始めてみれば1ヶ月ほどで合格できるくらいの理解度に達しました。パターンはある程度決まってるので、<パーフェクトラーニング>で勉強すれば十分だと感じました。
楽するために基本情報を飛ばそうとしてませんか?勉強から逃げてませんか?「基本情報取らずに応用情報余裕でした」なんて意味の無い見栄を張りたいだけじゃないの?
ひとつずつステップアップするべきです。ただ、基本情報はいつでも受験できるけど、応用情報は半年に一度です。受験機会が貴重であり、基本情報と勉強範囲も似通っていることから、同時に狙うことには問題はありません。
とはいえ、応用情報は難しい。試験範囲こそ似通っているけど、求められる能力がまるで違います。できる限り難易度の低い資格試験から合格数を稼ぎ、勉強の成功体験を積み重ね、自らに勢いをつけて挑むべき試験であって、なんとなくふらっと受験するレベルのものではない。
もう、『効率的ぶって基本情報をスルーし応用情報から取ろうとした結果いつまで経っても合格できず結局最後まで無資格な人』を作り出すのはやめませんか?ホント、見てて辛いんですよね。
受験生の皆さん、どうかSNS上の価値のない言説に惑わされないでほしい。勉強系の情報発信者には他人の人生を支配しようとする人間が数多くいます。気をてらった言説を掲げ、注目を浴びようとする。そんなものに惑わされないでほしい。
自分より年下の人間がいろいろすっ飛ばして高度試験に合格している(信憑性のない)発信を見て、「なんだ、いきなり高度でいいじゃん!」なんて思ってはいけません。そんなこと、あなたにもわたしにも無理です。
わたしは自らの知識レベルをわきまえ、コツコツ勉強し、1年で基本情報、セキュマネ、応用情報、情報処理安全確保支援士と取り進みました。これでも十分に速い方だと思う。多くの人が同じようなステップを踏んでいるため、間違いなくこれが王道のルートなんだと思う。
自分を特別扱いせず、王道でチャレンジしてほしい。あなたは普通だ、特別じゃない。カッコつけず、ひとつずつやりなさい。わたしもそうしました。
ただ、すでに応用情報に受験を申し込んでいるのなら、まずはそれに全力で取り組みなさい。それで合格できたなら素晴らしいけど、もしダメだったなら、以降は基本情報と並行して学ぶべきです。応用情報の午前試験がバッチリなら、基本情報の科目Aは問題ないはず。科目Bに専念するといいでしょう。
皆さんの合格を祈っています。明るい未来に向けて。







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