その他

睡眠に関する本をいくつか読んで

 昨今、睡眠への注目が高まっている。

 大谷選手をはじめ、多くの著名人やスーパーマンが睡眠を大事にしている。そういった方々の発信や紹介を見て、睡眠について意識し始める人が増えている。

 私もその1人。睡眠ブーム(ブーム?)に乗って睡眠の重要性を考えだした人間だ。

 いくつかの本を読んだ。起承転結をすっ飛ばして私なりの解釈を書くと【いいから寝ろ】となる。

 睡眠については、「質」への注目が高まっていると感じる。寝具を変える、部屋の環境を変える、気持ちを落ち着かせる。今までの睡眠に少しの変化を与えれば、「質」は高まること間違いない。これは「セットとセッティング」にも通じる話だ。

セットとセッティングについて ※薬物の話が含まれますが、当然ながらわたしは一切の違法薬物に手を出したことはありませんし、所持もしておりません。合法ドラッグならあるな...

 だが、これはあくまでも『トッピング』なのだ。「質」は大事だが、それを添加する先の「そもそもの睡眠」がないことには始まらない。

 とどのつまり『睡眠時間』だ。短い睡眠の質をいくら上げようと、総合的な効果は薄い。

 日本人は世界的に睡眠時間が短い。勤勉なのはいいことであり、そのせいで睡眠時間が削られることも想像はできるが、それではいけない。

 大谷選手は何よりも先に「睡眠時間」を確保する。通訳担当に関する問題があったときも、インタビューで「ここ最近はいろいろな問題の処理があって、睡眠時間が足りないと感じることもあったが、徐々に戻せる」のようなことを言っており、なんというか、野球の成績だとか、自身の体調とか、問題となっているお金についてではなく、何もよりもまず「睡眠時間」なのだなと感じた。それほど重要だということだ。

 小手先のやりくりで質を高めようとするくらいなら、とっとと寝た方がいい。これは筋トレ・運動と同じだ。あれこれ考え、何が効率がいいのか、どこでやればいいのかなんて考える暇があるなら、さっさと外を走るなり家の中で筋トレする方がはるかにマシだ。

 無駄にしたくない、失敗したくない、少しでも良くしたいという人間感情がここにも影響してくる。「いいからやる」は成功と改善の必要要素だ。

 どの本を読んでも、精神、肉体に関わらず、人体におけるあらゆる問題は睡眠で解決すると紹介されていた。表現が大きすぎる気もするが、あながち間違いではないと思う。

 まずは夜更かしをやめるべきだ。これは自身の体験でもあるが、1時間夜更かしすると睡眠時間が1時間伸びる。結果的に、翌日の活動時間が普段から2時間減ることになる。睡眠の時間帯がズレるだけでなく、必要な睡眠量も増える。やりたいことがあるなら、夜ふかしは絶対NGなのだ。

 いわゆる「規則正しい生活」が大切なのだ。そして、そのとおりになるよう日中の活動を意識するべきなのだ。夜寝付けないのなら、適切な時間帯に運動や読書などをし、寝付けるよう工夫するべきなのだ。

 まずは睡眠時間を確保し、それから質を工夫する。この順番を間違えてしまっては意味がない。大さじいっぱいのパスタにお皿いっぱいのソースをかけたところで、そんなもの美味しくないだろう。

 まずは寝ること。いいから寝る。ゴタゴタ言わずに寝る。これを心がけるべきだ。

 なお、ショートスリーパーという人間もごく僅かに存在する。「ショートスリーパーの天才・偉人」はよく紹介されているが。「ショートスリーパーのポンコツ・マヌケ」もいることを忘れてはいけない。「ショートスリーパーに憧れているだけの無能」も忘れてはいけない。

 ロングスリーパーにも天才はいる。(天才と言っては失礼かもしれないが)大谷翔平はもちろん、米津玄師もそうだ。体質的な睡眠時間の適正量に、人間としての優劣はない。

 そりゃ理屈で考えると「自由に使える時間が長いほど優秀」のようにも思えてしまうが、別にそれは起きている時間が長いというだけであり、そこに何かしらの成果が付随することとは無関係だ。

 自信を持ってロングスリーパーでいましょう。生物とは、寝て育つ。

 追伸:どうでもいい参考事項だが、わたしは長くも短くもない一般的な睡眠時間を必要とする体質だ。つまらんことこの上なし。だが、それでいい。

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