特になんでもない文章です。つらつらと。
どんな問題があり、それぞれの被害者と加害者を見ていきます。なお素人の見解です。
ハッキング被害にあったこと
- 加害者:ハッカー
- 被害者:KADOKAWA、利用者
ハッキングを行った犯人が最上位の悪意者であることは間違いありません。本件で責められるべきはKADOKAWAではなく、ハッキングを行ったハッカーです。
ハッキングの手法、時間帯や所要時間は不明ですが、よほど、よほどズボラなセキュリティ体制でない限り、KADOKAWAは無過失、もしくは微細な過失ではないでしょうか?
一応、デジタルコンテンツを提供する上場企業ですので、その辺りの体制はしっかりしていたのでしょう。そう思ってます。そう信じましょうよ。
個人情報の取扱が不適切だったこと
- 加害者:KADOKAWA
- 被害者:利用者
本来流出されるものでないものが流出したことは問題でしょう。厳重に暗号化する、個人情報のサーバーはネットワークから切り離すなど、万が一に備えた仕組みになっていないとダメかと思います。
無論、利用者の個人情報を、「仕事が楽になるから」などといった利己的な理由で、KADOKAWAから許可を得ず、指定されていたサーバーから個人情報データを抜き出し、自己の権限により自由に使用できる個人用フォルダに、特段の暗号化処理をせず平文で保存しておくようなことは絶対にしてはいけません。
流出した情報が拡散されたこと
- 加害者:愉快犯
- 被害者:利用者
極端な話をすれば、たとえデータが流出したとしても、それが誰にも知られずに済んだのならば、被害は最小限に抑えられていると言えます。
もちろん、ハッカー自身が流出データを悪用することは避けられませんが、興味本位でデータを閲覧、流出データを使ったイタズラ、データを拡散してやろうなどと考える不届き者による被害は発生しないでしょう。
そう、重要なのは民衆のコントロールなのです。流出した利用者がどういう気持ちになるかを考えもせず、ただ自分が気持ちよくなるためだけに情報を拡散する。個々人が適切な知識とモラルを備えない限り、この問題は解決しないでしょう。
ハッカーが最大の悪意者であることに間違いはありませんが、不用意に拡散する愉快犯も犯罪者となりうることを肝に銘じておきましょう。
ちなみにですが、ハッカーが流出させたデータをダウンロードするのはやめましょう。なにが仕組まれているかわかりません。ウィルスかもしれないし、バックドアかもしれない。また、忘れないでください。あなたのパソコンに異常がなくとも、あなたのパソコンが踏み台となり、他者のパソコンに襲いかかることもあります。
わたしは、悪意を持ったハッカーが淘汰されることはもちろんですが、不用意に情報を拡散し、混乱を拡大させることに喜びを感じる愉快犯の撲滅も望んでいます。
世の中にはそういう愉快犯もいるし、なんの悪意もなく、ただ純粋に面白がって拡散する人もいる。だからこそ、インターネット上で発信する情報には本当に注意しないといけない。
デジタルネイティブと呼ばれる世代が増えていますが、あくまでも「デジタル機器の取り扱い」に長けているだけであって、真に求められる「リテラシー」は備えられていないのでしょう。
総合的に見ると、現状、最も被害を受けているのは「善良なる利用者」です。KADOKAWAとその株主も損害を被っているでしょうが、それよりも、流出するはずのない個人情報が漏れ出た利用者の被害が大きい。人によっては気が気でない状態でしょう。配信者とかは特に。
今回の事件がどのように収束するのか、KADOKAWAはどう対応し、どう補填するのか。今後の展開を見守っていきたいと思います。
ということでみなさん、以下の書籍を強くお勧めします(唐突)。
この本、面白いですよ。サイバーセキュリティには気をつけよう!
それじゃ、またね!
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