まえがき
この記事は、決して高IQであることを誇るものではありません。むしろ高IQに対する誤解を解こうとするものであることを先にお伝えしておきます。
以下のように誤解されている方がいます。
- 高IQ=偉い・正しい
- 高IQ=超人・頭が良い
- 高IQ=凄い・賢い・優秀
これらは、主にテレビ等のメディアによって印象付けられた誤解であり、実際のところ、私が知ってる範囲の人で言えば、高IQだろうとただの一般人です。IQが高かろうと、たいていの場合特になにもありませんし、別になにもできません。強いて言うなら、ちょっと独特ってくらい。
また、MENSA会員だから凄いなどということも当然ありません。MENSAはただのコミュニティであり、なんら特別なことのないただの集団です。
さらに言うと、必ずしも「MENSA=高IQ」ではありません。MENSAは高IQを証明するものではありませんので、その点の誤解も解消できたらと思います。
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こんにちは、さとりです。
今回は「WAIS-IVの知能検査を受けてMENSAに入会した」というお話です。興味、ご感心のある方は読んでいただけたらなと思います。あと、長いのでご注意を。
※本ブログのメインである投資記事を遥かに超える文字数です。なんだこのブログ(笑)
WAIS-IV?知能検査?
WAIS-IVとは?
WAIS-IVとは、知能指数(IQ)を測定するために行う知能検査の一種です。「WAIS」とは「ウェクスラー式知能検査」のことであり、「IV」とは「バージョン4」を意味します。ウェイス・フォーと呼びます。
この知能検査は、主に精神科やメンタルクリニックにて受けることができます。発達障害やADHDを診断する過程で受けることもありますし、知能検査だけを単独で受けることもできます。なお、発達障害等の診断過程であれば保険適用になりますが、単独で受ける場合は保険適用外になります。
また、幼児用の知能検査としてWPPSI、児童用としてWISCがあります。WAISは成人用です。
なにをやって、なにがわかる?
WAIS-IVでは、正式な認定を受けた専門家(公認心理師、臨床心理士)のもと、2時間〜3時間かけて試験が行われます。具体的な試験内容をすべて伝えることはできませんが、たいていの場合は10種類の試験、もしくは専門家の判断のもと15種類の試験を行います。
単語の意味を問われたり、提示された模様になるよう積み木の柄を合わせたり、図形から欠けたピースを探し出したり、伝えられた数字を並び替えて復唱したりなんかをします。
これらの検査結果は、IQを構成する4つの要素に分類され、それぞれ「100」を中心とした偏差値で表現されます。
- 言語理解
- 知覚推理
- ワーキングメモリー
- 処理速度
そして、これら4要素を総合的に表現したものこそが、全検査IQ。いわゆるIQと呼ばれるものになります。
4つの要素について
全検査IQを構成する要素は、以下のような能力を示すとされています。
- 言語理解
→言語化、抽象化、表現能力。単純な国語能力とは異なるもの。 - 知覚推理
→視覚分析、空間認識、感覚能力。論理的思考力。 - ワーキングメモリー
→聴覚記憶、集中力。短期記憶とマルチタスク。 - 処理速度
→頭と体の連動、注意力。効率や正確性。
また、言語理解とワーキングメモリーを「言語性IQ」、知覚推理と処理速度を「動作性IQ」と言います。
10種の試験で判明するこれらの数値は、全検査IQを導くためだけでなく、自身の得意不得意を見つけることにも活用されます。そして、単純な数字の大小よりも重要なのが各数値のバラつきです。バラつきの差が大きいと、低い面が足かせになり、思うように能力が発揮できないということがあります。この4種の値こそが重要なポイントなのです。
潜在的な得手不得手を知り、不得意の足かせを外して得意を伸ばす。これこそが知能検査を受ける最大のメリットなのです。
なお、全検査IQばかり注目されがちですが、これはたいして重要ではありません。全検査IQとは、いわば中学校の全体評定みたいなものです。全体評定が「4.8」で喜ぶのは結構だけど、重要なのはその中身。国語・算数・理科・社会の何が得意で何が不得意かを知り、対策を取って次に繋げることですよね。
IQは生まれ持った脳特性なので、努力で掴む成績で例えるのは少々ナンセンスですが、なんとなくこんなイメージだと思ってください。全検査IQの値は、さして重要ではないのです。
※補足:あまり意味がないのは、全検査IQが高い場合です。程度にもよりますが、低い場合には意味が生まれてきます。発達障害や知的障害など、社会的な保護・支援を受けることに繋がるかもしれないからです。
わたしの場合は…
検査の結果、言語理解が低く、知覚推理が高いことがわかりました。
数値として20近くの差がありました、結構大きな差です。頭で考えるレベルに表現能力が追いついていないため、伝えるための言葉を完成させるのに時間がかかり、スムーズな説明、コミュニケーションがとれない、って感じです。会話苦手特性です。
下の方に書きますが、もともとこの悩みを解決するために知能検査を受けたわけであり、ある意味願っていたとおりの結果で安心しました。IQ値が高いというのは全くの予想外でしたが…
余談ですが、IQが高い人に多いとされる気質として「HSP」というものがあります。感受性が高い、感覚が繊細、光や音に敏感、思考の質が深い、なんていう特徴があり、「繊細さん」と呼ばれたりもします。たぶんね、これ知覚推理が高いんだと思う。わたしもたぶんHSP、耳栓持ち歩いてるし👂サングラスも使うし🕶️すぐ泣くし🥲
MENSAに入会
入会の方法は?
MENSAへの入会方法は2つあります。
- MENSAテストを受験
- 知能検査の証明書を送付
いずれかの方法で合格できれば、入会の権利を得られます。
わたしは証明書による入会です。WAIS-IVは「証明書によるMENSA入会」に対応する知能検査だったので、この結果を送ることで審査してもらえました。
また、「全検査IQが『130』あればMENSAに入れる」なんていう話をよく見ますが…基準については全く明かされていませんのでご注意を。
なお、MENSAの入会審査は一生涯で受けられる回数が決まっており、上の2つを合わせて3回までとなっています。また、一度審査を受けたらその後1年間は審査を受けられません。
コロナ禍になってからMENSAテストを休止していたようで、暫くの間は証明書による入会申請のみを受け付けていたようですが、最近になってMENSAテストが復活したようです。とはいえ一部のみの試験的な復活のようで、公式ページから申し込みできるものの、あっという間に満員になるようです。
MENSAテストを受けたいのなら、しばらくは枠の争奪戦になりそうですね。
入会したら
- 賛否ありそうなデザインの会員証がもらえます(笑)
MENSA会員証届いた😶
賛否ありそうで草 pic.twitter.com/cwLVA2TJsW— さとり (@satorinvest) October 25, 2023
- 会員用のページにアクセスできます。
- 広報誌を見ることができます。
- 会員同士の集まりを企画したり、集まりに参加したりできます。楽しそう。(ボードゲームだったりお茶会だったりいろいろです)
こんな感じですかね。参加してまだ日が浅くそこまで深くわかってないですが、サラッと見る限りこんな感じです。
ちなみにですが、わたしには先述の「会話苦手特性」があり、また他のちょっとした要因のせいもあってか、他者との交わり、人間関係の新規構築といった社交性が皆無のため、こういったコミュニティに属してはみたものの、これ以降どうしていこうかについてはちょっと悩んでます。
なお、入会にはお金がかかります。入会金、年会費、カード発行費って感じ。最初に何年分の年会費を払うか次第だけど、1万円〜2万円はかかるかな?安くないお金だし、記念に1年だけって人も多いんじゃないかな?
…そもそもMENSAって?
公式には「上位2%のIQを持つ人が参加する国際グループ」とされています。ただし、後述しますが、厳密なところを言えば「MENSA=高IQ」ではないので、必ずしも公式が掲げているような人のみで構成されているわけではありません。
MENSAはただのコミュニティです。児童もいるし、高齢の方もいる。男性も女性もいるし、どちらともいえない人もいる。MENSA内で就職の斡旋があるわけでもないし、世界を牛耳るだなんて陰謀論もない。なんの思想もない健全なコミュニティ、ただのサークルです。
強いて言うならば…「何かしら世間とのズレを感じている人」が多いのかなとは思います。最近は「ギフテッドの生きづらさ」なんてものが注目されていますが、そういうものに近いのかな?
わたしは、自身の「会話苦手特性」について「生きづらさ」と言えるほどのものを感じたことはないけれど、こういった「努力や勉強で解決できない脳の特性」がもたらす社会とのズレ感が「生きづらさ」なのだとしたら、これにたくさん悩まされている人がいてもおかしくないし、これについてお互いに理解し尊重し合う…なんて場があってもいいよね。
世の中は大多数の人に適合するよう作られているから、その大多数からズレている人ほど「周りと違うかも」という悩みを抱えるのだと思います。IQならば「100」が中心なので、そこから30くらい離れたら感じ方や考え方がだいぶ変わってくるのかなと思います。(わたしも自分で気づいていないだけで、他人からはそう見られてるかも)
ただ、このズレという点においては、低い方にズレる分にはまだマシなのかもしれません。(当事者やその家族の苦難をないがしろにする意図はありません)低い方ならば、社会的な支援を受けられる場合があるため、ある意味、それはそれでそれなりに生きていけるのかもしれません。(もちろん支援に見合わない辛さがあるのだと思います。高IQのほうが辛いという主張をするわけではありません)
しかし、高い方にズレてしまうとどうでしょうか。これにはなんの支援もありません。ズレとしては同じような幅なのに、大多数の人と同じような環境で生きていくことを強いられるわけです。さらに、場合によっては「IQが高いならこれくらいできるしょ」、「頭がいいなら誰でもわかるように説明できるよね」、「高IQだからって周りのこと見下してるんでしょ」などといった「IQに対する誤解からくる不適切な扱い」を受ける方もいるかと思います。
そういったことに対する悩みや愚痴を安心して共有できるコミュニティ。それがMENSAなのかな…なんて思いました。
世間的なイメージでは「なんか凄そうな集団」のようですが、実際のところは「別に普通、むしろちょっと変な人達」なのかもしれませんね。
ただ、ただですよ、もし身の回りに、MENSAであることをやたらと自慢げにアピールしてきたり、自分は高IQだから凄いだとか、お前はMENSAになれないバカだとか、頭のいい俺の話を聞け!だとか、謎の「IQカードバトル」をしだす人がいるんだとしたら、蹴飛ばしていいです。えいって。
ついでにいうと、自分の子供をMENSAに入れたいが故によくわからない知育教育に熱を込めている人がいたら、それは小突いてあげてください。MENSAはそういう場所じゃありません。入るために努力する場所ではないし、なんなら入る人はなんの準備もなく入れます。というか入ったところでなにもないので、努力する必要はありません。お金もかかるしね。なんかですね、いるらしいですよ、子供にネットのIQテストを何度も受けさせて、その数値が悪いと怒り出すんですって。なんじゃそりゃって感じ…
あ、あともうひとつ。下衆な話ですが…MENSAになることのメリット(?)、下衆いものがひとつあります。MENSAが凄いと誤解している人に対して優位に立てるかもしれない、というものです。ごく一部存在するかもしれない下衆い人限定の下衆なメリットです。下衆いというか…人間の屑?まぁ真似しちゃだめよ。
そもそもの経緯
〜〜〜自分語り注意報〜〜〜
わたしの場合、お悩み解決が目的でした。
小さな頃から会話が苦手なんですよね。ただ、育ちの中でいろいろな出来事があって、それの影響かはわからないんだけど、人の顔を見て話すのが苦手だったり、ちょっと内向的になってたり、自分の意志をはっきり言えなかったりというのがあるもんだから、これらを全部まとめて「会話が苦手」と思い込んでた部分はあると思う。
学生時代は幸いそこまで苦なく終えることができたんだけど、社会人になったら変わんなきゃ!なんて思うものだから、それなりに意識して改善しようとしてました。
働き始めていろいろと自信がついたおかげか、少しですが人の顔を見られるようになり、意思表示もできるようになってきました。こんな感じである程度は改善してるんですけど、これらとは別な感じでやっぱり会話がうまくできない。
伝えたいことが言えないんですよね。言葉を口に出せないのではなくて、出すべき言葉が完成しないって感じ。考えてることや感じていることはあるのに、それを表現する言葉が生まれてこないの。
これをどうにかしたいと思ってたのよね。「表現できないのは知識がないから。準備不足が原因だから。もっと勉強しないといけない。みんなそうして乗り越えてきたんだろう。」こんな風に考えて、しばらくいろいろと頑張ってきたんだけど…やっぱりどうにもならない。
ここまで来るともうわかんなくなるんですよね。これは自分の努力が足りないからなのか。そもそもやってる仕事に適正がないから苦手なままなのか。何をどうしたら改善できるのかわからない。そんな中、もしかしたら脳に異常があるのかも…と思ってやってみたのが、WAIS-IVの知能検査でした。
検査の結果は、ある意味思ったとおり。考える力と表現する力に差があることが原因でした。知覚推理と言語理解の数値に20近い差があったのが原因みたいです。知覚推理は140だったので、いうならば140レベルのことを考えることができるらしいのですが、それを表現するための力が圧倒的に足りていないので、言葉がなかなか完成しない。
なるほどなぁと思うことがあって、頭を使わない会話ならそれなりにスムーズなんですよね。車の運転みたいな集中力を要する作業中だったり、お酒を飲んでふにゃふにゃのときだったり、なんでもないただの雑談だったり。知覚推理が120とかまで落ちることで相対的に表現力が追いつくから、スムーズな会話ができる…ってことなのかな?
あと、文章ならなんとかなる。もちろんチャットのようなレスポンスの早いものは苦手だけど、ゆっくりとしたメールや、ブログみたいなものは大丈夫。言語化するのが遅いだけで、時間をかけて考えられるなら問題ないみたい。
たぶんだけど…誤解されないような言葉を選ぶのに時間がかかってるんだと思う。検査の結果で「曖昧な言語表現が苦手」「慎重になりすぎて言動が遅くなる」ってのがあったの。中途半端な表現が生む誤解による変な二度手間や妙なトラブルを避けるために適切な言葉を選ぼうとするんだけど、なかなかいい言葉が出てこない…って感じなのかな。
とにもかくにも、こういったお悩み解決のために受けたのがWAIS-IVでした。検査を受けて自分を知ったとき、今までの悩みは消えてなくなりました。努力不足ではないとわかって安心したと同時に、ある意味で諦めみたいなものも生まれました。どうにもならない問題なんだって。でも、できないとわかればそれに頼らなければいい。実際、仕事の連絡とかを会話に頼らないようにしたらいろいろと楽になりました。
しっかし…言語化能力が低いという予想はしてましたが、全検査IQが高かったのは全くの予想外でした。自分がそうだなんて思ったことはないし、そう思うような経験もない。高いからどうということはないのですが、せっかくの記念ということで入会してみたのがMENSAです。
経緯終了。読んでくれた?ありがとね。君、モテるよ。IQ測定はオマケであって、お悩み解決が目的だというのが伝わってくれたら嬉しいです。
よくある誤解
知能検査って占いとは違うの?
全く違います。
ウェクスラー式知能検査とは、認定を受けた専門家による、専用の資機材を使用した世界標準の知能検査であり、社会的な保護や支援を受ける認定のための判断材料にもなるものです。
バーナム効果のプロが行う「よく当たる占い」とは話が違います。一緒にするべきではありません。知能検査は脳科学の話です。
ネット上のIQテストは…?
あれはただの遊びです。
正式な知能検査では、自身が問題に立ち向かっている様子を専門家が目前で見ています。どんな表情か、どんな態度か、どんな仕草か、どんな動作かを観測しています。ストップウォッチを使い、時間的制約に弱いかどうかを見たりもします。
試験内容も実際のものとは全く異なりますので、とても正確なIQを導き出せるものではありません。ですが…もしかしたら「MENSAテストに合格できるかの目安」としての活用はできるかもしれません。
私はMENSAテストを受けたことがないので、実際にどういった問題が出るのかを体験したことはないですが、受けたとされる方によると、ノルウェーメンサのページにあるものがそれなりに近しいらしいです。
<ノルウェーメンサ>
よくあるパズルの穴埋めです。25分以内にどれだけ解けるかというもので、最後にIQ値が出てきます。(もちろんお遊びIQですよ)
WAIS-IVでも同様の試験項目があります。ただ、これは「『全検査IQ』を構成する要素のひとつである『知覚推理』を測定するために行われる試験のうちのひとつ」であり、とてもじゃないですが、たったこれだけの試験で「全検査IQ」がわかるなんてことは到底ありえません。
また、仮にMENSAテストがこのノルウェーメンサと同じような内容なのだとしたら、同様の理由で「MENSAテスト合格者が高IQだとは限らない」と言えます。高IQかもしれないし、知覚推理だけが高いのかもしれない。MENSA会員だということが高IQを示す根拠にはならないのです。
成人の方であれば、WAISの検査により推定された数値のみがIQなのです。これを間違えてはいけません。
タレントのIQがやたら高いのは?
クイズ番組等でよく参加者のIQが紹介されていますが、あの数値は事実でこそあれ不適切です。
というのも、あの数値は「ウェクスラー式」ではなく「キャッテル式」というものらしく、違いを簡単に言うと「キャッテル式のほうが数字が大きくなる」のです。IQを求める際の標準偏差が違うんだってさ。
バラエティー番組なので、少しでも凄そうに、少しでもインパクトを与えるためにこうしているのでしょう。(もちろん、本当に高い人もいるとは思いますよ)
余談ですが、私のIQを「キャッテル式」で表すと「162」になります。「ウェクスラー式」の検査上限を超えてます。とんでもない数値(笑)かなりの差があるので、混同しないように注意しましょう。
世の中で通常使われるIQは「ウェクスラー式」で表現されています。「キャッテル式」で表現されているテレビ等メディアのIQ値が「事実でこそあれ不適切」というのはこういうことです。
珍しいだけで、凄くはない
IQとは生まれ持った脳特性であり、努力で手にするものではありません。よって他人に誇れるものでもありませんし、褒められるものでもありません。
後天的に上げられるとも囁かれていますが、よくわかっていません。たぶん幼少期じゃなきゃ無理なのでは?もちろんある程度の変動はあるし、検査もそれを加味したものになってるけど、それを超えて爆発的に上がりはしないと思う。
また、高いからといって、むやみやたらと他人に伝えて回る必要もありません。「だから何?」で終わる話ですし、実際そのとおりです。
SNSのプロフィールに数値を書くのはある程度の意味があると思います。同じような感覚を持つ人と交流を持てるかもしれません。SNSらしい使い方になりますよね。
MENSA入会も、別に悪いものではありません。先ほど「そこまで意味はない」みたいなことを書きましたが、もちろん人によっては意味のあるものとなります。自尊心が高まり活動的になる人もいるでしょうし、社会を占める大多数とのズレを確認することで、それが自身のメンタルコントロールに活用される方もいると思います。もちろん、ごくシンプルに他人との交流が好きな人もいるでしょう。
知能検査も受けて損はないと思います。お金は数万円かかるけど、それで自分の得意不得意がわかるから、今後の人生にとって間違いなく有益なはず。私みたいに「苦手だから努力して克服しようとしてたけど、調べてみたらそもそも脳の作りの問題であって、努力でどうこうできるものではなかった」なんてことがあるので、悩みがあるのなら、できるだけ早いうちに調べてみるのがいいと思います。
検査の結果、特にバラつきがなく、IQ値がごく普通(100)だとしても、それはそれで良いことだと思います。得意不得意がないということは、なんでもできるということです。それを確認できるだけでも有益ではないでしょうか。
子供の得意分野を調べるのにも有効とされています。ただ、これに囚われてはいけません。得意不得意と興味関心は違いますから。
繰り返しになりますが、全検査IQが高いからといって特に何もありません。重要なのは4つの要素とそれらのバラつきです。
IQが高いことが優秀なのではありません。IQがどうであろうと優秀な人はいます。自分の得意分野を知り、その点を高め極めたからこそ、優秀と呼ばれる人の仲間入りをするわけです。
知能検査はあくまでも「参考」という扱いであって、これひとつで何かを診断・断定するものではなく、あくまで個人の特性を把握するためだけのものです。もともとは低い能力を探すための検査として活用されていたらしいので、悩み解決など、まさにそういった使い方がいいのではないでしょうか。
高IQやMENSAに対する無用な憧れや誤った認識について、少しでも解消できたなら幸いです。
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