資格オブ資格、それが宅建。
わたしは令和5年度の宅建試験に合格しましたが、今のところ仕事には活かせてません。
ただね、宅建取ると…気持ちがすごく安定するよ。今の仕事にしがみつかなくても、何かしらの仕事にありつけるんだって。仕事で気に入らないことあれば、無理せずやめてもいいんだって。(もちろん、ありつけた仕事をうまく続けられるかは別問題ですけど…)
あとね、なんか自信がつく。知名度の高い難関資格に合格したってなるとね、何かとハナタカさんですよ。運転免許の次に受験者の多い国家資格で、その上難関。胸張ってもいいんですよ。(合格したこと言ってないから、自分で思ってるだけなんだけどね…)
そんなこんなで、実務に活かしてなくともプラスの効果をもたらす資格、それが宅建です。主にメンタル面に。メンタルは重要。学歴も何も無いわたしだけど、これはちょっとだけ誇れる。へへ。
さて、そんな宅建ですが、試験は年に1回です。なので気合が入りますし、緊張もします。ここでひとつ、試験の難易度や独学による勉強法についておさらいしておきましょう。
勉強時間
令和6年度の試験日は、例年通りの開催だとすると、10月の第3日曜日である『10月20日』です。試験日までおよそ半年、そろそろ勉強を始める人が増えてくるでしょう。
宅建取得に必要な勉強時間は、完全初学者だと500時間、法律に明るい人や実務経験者だと300時間らしいです。
500時間って言われてもよくわかんないよね。仮に1日の勉強時間を2時間だとすると、250日間。およそ8ヶ月になる。もう少し頑張ったとして、1日3時間の勉強だとすると、166日間。5ヶ月半になる。
ふむ…半年で取るなら毎日3時間ですか。働きながらだとかなりキツイ(焦)
よく「2ヶ月で宅建合格!」とか「2週間で取れました!」みたいな話あるけどさ、全部無視していいよ。その話がウソかホントかは別問題として、確かにごく短期間で合格するスーパーマンはいる。見たことないけど、確かにいる。でも、それはいわゆる「外れ値」であって、なんの参考にもならないし、してはいけない別次元のもの。
宅建に合格するための第一歩は、宅建を「難関資格」だと認識すること。だからさ、安心して半年間勉強しよう。さぁ地獄の始まりだ(鬼)
わたしの勉強時間
自分がどんな風に勉強してたか思い返すと…ほとんど毎日、夜の11時から夜中の2時ころまで勉強してたから、確かに3時間くらいかも。(なんでそんな夜中に…)
おかげで生活リズムは完全に狂ったけど、まぁなんとか健康体です。ストレスのせいか、お菓子食べすぎて2キロ太ったけど…夜のかりんとうは危険。絶賛ダイエット中。
なので「完全初学者」の平均が500時間ってのは合ってると思う。だってさ、これだけ勉強してたのに結果は合格点ジャストだったから。これがギリギリのラインなのは間違いない。
しかもさ、宅建の直前にFP3級とFP2級を取ってきたにも関わらずだよ。FP試験って半分程度は宅建に絡む内容だから、宅建の前に取る資格としては最適なのよね。
そう考えると、レベルは違えど、ほぼ1年近くは宅建関連の勉強を休まず継続してたってことになるから…それで合格点ジャストってどんだけ物覚え悪いのって感じ。
ま、勉学とは無縁な人生だったからね…勉強のコツや効率なんてわからない。そう考えると妥当かな。
わたしみたいな「完全初学者」なら、やっぱり500時間程度は必要なんだと思う。ただ、法律に触れたことがあったり勉強のやり方がわかってる人なら、こんなにいらないと思う。こればかりは受験者によるね。
勉強方法
テキストを読んで、ノートに書き写して、過去問を解く。わたしはこれしか知りません。TAC出版の『教科書』と『問題集』。これをひたすら使ってました。あ、テキストは必ず『毎年』最新のものを買ってね。意外と法改正されてるんで。
わたしは使ってなかったけど、スマホのアプリや「過去問道場」を使うのもいいと思う。でもね、メインの勉強は「紙」でやった方がいいよ。画面より紙の方が記憶に残るってことは研究で明らかになってる。これは好みの話じゃなくて、脳機能の話ね。
よく『資格試験は過去問の暗記』なんて言われるけど、宅建の場合、ただ単に過去問を暗記しただけでは合格できません。他と違って「同じ問題」は出ないと思ってください。「同じような感じがする全然違う問題」はよく出ます。下手な暗記で突破しようとすると、間違いなく引っかかります。
法令や判例をすべて暗記すれば、宅建は合格できるでしょう。そういった意味では「宅建も暗記」です。でもそんなの無理だよね。なのでちゃんと理解しないとダメってこと。さぁ地獄の始まりだ(また鬼)
問題構成
宅建の問題構成は、大きく4つの分野に分かれていて
- 宅建業法 :20問
- 権利関係 :14問
- 法令上の制限:8問
- 税、その他 :8問
こんな配分の50点満点の試験です。
もうね、権利関係、特に民法が難しいんだ
宅建の合格点は毎年変わるけど、だいたい35点前後になることが多い。どの分野でどれくらい取ることを目標にすればいいかというと…
- 宅建業法 :9割(18/20)
- 権利関係 :5割(7/14)
- 法令上の制限:8割(6/8)
- 税、その他 :8割(6/8)
こんな感じかなぁ。これを見て「権利関係に伸びしろがあるから、そこをガッツリやればいいのでは?」なんて思った人。絶対やめよう。ここよりも先に他3つを完璧にしましょう。
それぞれの内容は↓
【宅建業法】……宅地建物取引業法について。宅建試験の根幹となる部分で、ここを抑えられないと合格は厳しい。
【権利関係】……民法や借地借家法、不動産登記法などについて。ここはね、点数取れなくても仕方がない。ここは無理。民法がね、ちょっともう厳しいね。借地借家法の部分で稼ぐしかない。
【法令上の制限】……都市計画法や土地区画整理法などについて。【権利関係】で点が取れない分、ここでも稼いでおきたい。FP保有者なら馴染みやすくて良いかも。
【税、その他】……所得税や贈与税、景品表示法などについて。これもFP試験でお馴染みですよね。
こんな感じ。【宅建業法】が最優先です。【権利関係】は難しいけど、せめて借地借家法だけは抑えたい。民法は運ゲーみたいなものだよ。でもね、意外と「これまでの人生で自然と身についた知識」で解けることもある。連帯保証人の話とか。自分を信じて突破しよう。
わたしの点数
ちなみにですが、本試験でのわたしの点数は…
- 宅建業法 :18/20
- 権利関係 :8/14
- 法令上の制限:5/8
- 税、その他 :5/8
合計36点。このときの合格点は36点。
試験直前にしぶしぶ覚えた抵当権絡みの計算がドンピシャで出てさ、それ解けてなかったら不合格だったよ。捨てていい問題なんてない、最後まで諦めるなってことね。
その他参考事項
よくある主張
ネット上には、なぜか「宅建は簡単」と主張する人が多いです。
流されちゃダメだよ。宅建は難しいです。
宅建試験の合格点って事前に決まってないの。じゃあどうやって決めてるのかというと、「最低でも受験者の上位15%が合格する点数」を合格点にしてるの。なので毎回合格点が違うの。
それでね、合格者の半分は不動産関連業で働いてる人たち。不動産業、不動産仲介業、金融業、建築業などなど…。
こういう「実務経験者」の一部は、特例で「ラスト5問(税、その他の一部)が正解扱い」になるの。実務経験があるから知識もあるわけで、完全ド素人とはモノが違う。そういった人たちが点数の上位を占めていることは容易に想像できると思う。
じゃあ完全ド素人がどれくらい合格してるかというと、そりゃもう一握りですよね。
そんななかでね、自分の努力で点数を上げようとしない人が取る手段がね、「他人の点数を下げる」なんですよ。「自分を上位15%にする」じゃなくてね、「他人を上位15%から落とす」ことに力を注ぐ愚か者がいるわけですよ。
その結果が「宅建は簡単!」とか言って油断させるってことですね。もしくは「(私の教材を買えば)宅建は簡単!」なんてところでしょう。
…ま、ホントのところはどうか知りませんが、とにかく油断はしないでくださいね。
宅建勉強系Youtube
勉強期間中は、いわゆる「宅建勉強系動画」は見てませんでした。なんかね、そういうのを毛嫌いしちゃうんだよね。そういう発信してる人ってさ、結局は自分の商材を買わせたりってことにつなげるわけで、ハナから信用できないって感じ。
…って思ってたんだけどね、合格後になんとなく見てみたらさ、すごいわかりやすいのよね。最初から見ときゃよかったよ。
法律用語ってさ、意味がよくわからないのよね。慣れてる人なら問題ないんだろうけど、初めて触れる人だと、その字面から意味を想像することすら難しかったりする。
そういうのが上手に説明されてるから、独学で進めてる人にとってはありがたいですね。自分がどれだけ間違った覚え方をしていたか気付かされました。棚田おじの動画は今でもたまに見ます。
ご飯食べながらとか、移動中とか、お風呂中とかに見るとイイと思う。息抜きにもなるしね。ただ、あくまでも動画は補足的なもので、基本は教科書や過去問の反復だよ!
長い戦いが始まります
大切なのは「コツコツと継続すること」です。お仕事して、お勉強して、寝て、お仕事して、お勉強して…という日々のルーティンに組み込むことが大切です。それさえできたなら、あとは流れのままに取り組むだけ。
合格できたときの喜びは忘れられません。真剣に取り組んだ分、感動も大きい。
長い戦いが始まります。最初は我慢の日々だと感じるかもしれませんが、理解が進み、問題を解けるようになると楽しくなります。
努力した人だけが合格します。ここからの半年間、全力でがんばってください。さぁ地獄の始まりだ(追い鬼)
今回はこんな感じ。宅建の受験に関しては、過去にいくつか記事を書いてますので、よろしければそちらもご覧ください。
それじゃ、またね!
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