この記事では、日本株の中でもその一部に採用されている【株主優待】というものについて、私さとりの考えを記載していきます。
○日々の生活に素敵な変化をもたらす
○本質的には現金に劣る事を忘れない
○自分の投資目的を逸脱しないこと
○権利欲しさの無理ある買付はNG
はじめに
私さとりは、インカムを重視した投資を続けていますが、優待目当ての投資も一部実施してます。
一見魅力的な優待投資ですが、配当金と違い、優待品は再投資に回すことができません。
さらに、優待銘柄特有のリスクも付随することから、なんだか微妙なようにも思えます。
そんな優待銘柄について、なぜ保有しているのか、保有する上で何に気をつけなければならないのかを、いくつかご紹介していきます。
優待投資のイイところ
配当金より幸福度が高い
この点は人によると思いますが…
配当金よりも幸せになれる気がします。
配当金だと「あ、振り込まれたー」のようなテンションですが、優待品だと「あ、届いた!」といったような感じです。
カタログギフトは選ぶ楽しみがありますね。
食品を選んでもよし、日用品を選んでもよしです。
外食系なら、3,000円分の食事券などがあります。
家族や友人と食事に行くのも楽しいですよね。
想像してみてください。
友人からプレゼントを貰うとき、現金をそのまま貰うよりも、なにか物を貰った方が嬉しいですよね。
家族からの理解を得やすい
配偶者、家族がいる場合、その方々から株式投資についての理解を得る必要があるかと思います。
投資に対して、賭け事、ギャンブルというイメージを持っている人は多いです。
ご家族がそういったイメージを持っていた場合、キャピタル狙いやインカム狙いの投資だと、それを覆すのは簡単ではなさそうです。
そこで、優待があるものだと、家族と楽しみを共有しやすいため、理解を得られやすいかと思います。
お米やカタログギフトなどの銘柄を選んでみるのもいいでしょう。
長期保有しやすい
優待目的と割り切ってしまえば、株価の上下を意識する必要がなくなります。
さらに、保有年数が増えることで優待内容が向上する銘柄もあるため、長期投資のモチベーションにもつながるでしょう。
優待投資の惜しいところ
優待の廃止や改悪による下落リスク
○○ありきの投資というのは、それがそのままリスクとなります。
株主優待投資のリスクは、まさにこれでしょう。
業績が低迷しているときは、減配だけでなく、優待が改悪されることも覚悟しないといけません。
本質的には現金配当に劣る
1,000円分の優待券より、配当金1,000円の方が使い勝手が良いです。
下手したら、1,500円分の優待券より、配当金1,000円の方が良いかもしれません。
配当金を超える価値、それはすなわち優待を受け取ることによる幸せでしょう。
ありがたみやワクワク感、日々の生活に有意義な彩りを加えられそうなら、それは現金より価値あるものです。
オススメ銘柄
※全て自分が保有している銘柄、もしくは保有していた銘柄です。
【8267】イオン
優待発生株数:100株
100株の金額:291,100円(2021年7月18日)
権利確定日:2月末、8月末
日々の生活必需品をイオンで買い揃えているのなら、イオンの優待であるオーナーズカードは最高にお得です。
半年間イオン(もしくはその系列)でお買い物をした合計額の3%分を現金で受け取ることができます。
(パーセンテージは保有株数によります)
現金の額は個人によりますが、一人暮らしでも数千円、家族がいるなら1万円は軽く超えるでしょう。
半年ごとなので、1年でみるとこの2倍の額です。
配当金とあわせ、人によっては利回り10%を超える超優良銘柄となります。
私さとりの場合、取得時の金額から考えると、利回り10%を超えています。
イオン系列を普段から使っているかどうか、これが保有の分かれ目です。
【8591】オリックス
優待発生株数:100株
100株の金額:190,000円(2021年7月18日)
権利確定日:3月末、9月末(優待は3月)
高配当銘柄でありながら、カタログギフトももらえます。
さらに、オリックス関連のサービスがお得になる優待カードももらえます。
車をレンタルやカーシェアで済ましている方で、近くにオリックスの店舗やステーションがあるならお得に使えますね。
なお、保有年数が3年を超えると優待内容がグレードアップするため、長期投資にもピッタリです。
おおよそ20万円あれば優待の権利を付けることができるため、優待株投資の入り口には丁度いいと思います。
【9433】KDDI
優待発生株数:100株
100株の金額:348,000円(2021年7月18日)
権利確定日:3月末、9月末(優待は3月)
オリックス同様、高配当かつカタログギフト付きです。
こちらは、保有年数が5年を超えると優待内容がグレードアップします。
ただ、優待がもらえる株数を手にするには、少々大きな金額を必要とします。
しかし、こちらは安定した業績があります。
EPS、営業益、フリーCFも各期増大しております。
今後も安定した増配が見込めるでしょう。
長期投資のオトモとして、優待目当てでなくとも、保有して損はないでしょう。
優待銘柄との距離感
投資の目的を見失わないこと
個別銘柄を調べているとき、その銘柄に優待がついていると、ついその内容に目が行きがちです。
自分の投資目的が【優待投資】なのであればそれで構いません。
しかし、私のように【インカム重視】なのであれば、優待だけでなく、その銘柄の配当利回りや増配率についてもしっかりと把握するべきです。
株主優待はあくまでも【オマケ】です。
無理ある買付はNG!
権利確定日が近づき、権利欲しさに焦って購入するのはNGです。
優待銘柄は、権利確定日に近づくに連れ株価が上昇し、権利落ち日にはガクッと下落する傾向にあります。
焦って高値づかみすること無く、半年後や一年後を見据え、安いときに買付しておきましょう。
なお、巷で話題の「クロス取引」は気軽にやるべきではありません。
3000円分のカタログギフトのために、それ以上の金額を支払う羽目になることが多々あります。
一見「うまくやってる感」があるように見える技ですが、ほぼ損します。
終わりに
株主優待は日本独自の仕組みであり、投資への意識が低い日本人にとって、投資を趣味や楽しみのひとつとして取り組めるようになる素敵なものです。
定期的に優待品が届くため、そのたびに幸せを感じることができます。
届いた野菜やお肉を食べる。あまり行かない外食に行く。ショッピングに行く。割引クーポンで旅行に行ってみる。家族でカタログギフトを眺める。
普段の日常生活に、少しの彩りを加えることができます。
注意点はただ一つ。投資目的を逸脱しないこと。
インカム重視の投資目的であるなら、優待目的銘柄の保有割合は少なめにしましょう。
皆さんが心地良く長期投資を続けていくためにも、優待銘柄をいくつか保有してみるのはいかがでしょうか。
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