【S&P500】は年明け初日に最高値を更新して以来、ジグザグしながらの下落基調です。
順調な右肩上がりを記録していました米国株ですが、ここに来て大幅な下落を続けています。
利上げ懸念、ウクライナ問題により株式市場は大荒れとなっています。
株式のセクター、アセットによる値動きの差を見ていきましょう!
王道のETFは全滅
人気の株式ETFを、直近1年のチャートにて比較してみましょう。
- 緑:VOO
- 紫:QQQ
- 青:VIG
- 桃:QYLD
昨年12月までは順調に値上がりしていましたが、年明けから揃って下落となっています。
中でもハイテク系に売りが偏っているようで、【QQQ】の下落率が激しくなっていますね。
【QYLD】にあっては、その仕組み上やはり上昇できず、価格はかなり低水準となっています。
王道のETFを利用している個人投資家は、例外なくダメージを受けることとなっています。
ただ、こういった下落局面では、分配金が光り輝きます。
再投資による複利を活かし、反発後の上昇を加速させることで、大きな利益を得ることができるでしょう。
理想の働きをするゴールド
アセット単位での分散を見てみましょう。
伝統的なアセットである、株、債券、金にて比較します。
- 緑:VOO
- 青:VGLT
- 黄:GLD
分散と言えば「株と債券」が主力です。
しかし、現在の相場では揃って下落しています。
利上げの懸念からか、債券価格は下がっています。
ただ唯一、株でも債券でもない資産【金】の価値は上がっていますね。
【金】に求められる役割として、理想的な働きをしています。
利上げ懸念に加え、ロシアーウクライナ間の闘争により株式市場が荒れる中、金などの代替資産に資金が流れています。
株式100%では、当然ながら現在の下落を全て受けてしまいます。
そして、債券を混ぜていたとしても株式とともに下落していたことから、分散に求めるクッション性は発揮できませんでした。
金やコモディティなどのオルタナティブな資産を持つことで、ようやくクッション性を確保することができる、そんな局面です。
あらゆる場面を想定し、適切に分散をかけることが重要なのです。
エネルギーの逆襲
エネルギーセクターといえば、環境問題など、世界が目指す未来にマッチしないとして、どうも蔑まれている部分があります。
そこで、直近1年の価格変異を見てみましょう。
- 緑:VOO
- 黄:VDE(エネルギーETF)
昨年はなんとも言えない値動きでしたが、年明けからは【VOO】を遥かに凌ぐ成長を遂げています。
【VOO】にもエネルギーセクターは含まれていますが、その比率は3%程度とごく僅かであるため、この成長を享受することはできませんでした。
アセットとしては同じ【株式】ですが、主力セクターの違いにより大きな差が生まれることがよくわかります。
散々な言われようだったエネルギーセクターですが、ここに来て逆襲を仕掛けてきました。
利上げや世界情勢の変化が原油価格に影響を与えたことから、【XOM】【CVX】などの銘柄が急成長を遂げています。
広く分散された【VOO】ですが、短期的には守りきれない部分があるとわかります。
分散の重要性を再確認させられるとともに、直近数年の成績や評判が全てではないとわかりますね。
※まだ間に合う!と焦って飛びつくのは危険です。買付はよく検討してから!
株式投資的には、チャンス?
直近高値から10%程の下げを記録しています。
これは大きな買付チャンスと言えるでしょう。
私の場合、現金余力の投資のみならず、債券と金を売却し株式の買い付けに充てがうなど、積極的な買付を推し進めています。
等倍ETFから3倍ETFに乗り換え、反発による大きな利益を狙うのもいいかもしれませんね。
下落の要因が要因なので、ハイタッチして大喜びするものではありませんが、投資に関しては粛々かつ積極的に攻め込むべきでしょう。
大きく資産が目減りし気が滅入ってしまう部分もありますが、短期的な下落にパニックを起こさず、無理のない範囲で投資を続けることが大切です。
世界経済、人類が成長と進化を目指す限り、株式市場も右肩上がりを記録します。
分散投資により心のダメージを抑えつつ、とにかく相場にしがみつき、長い目で見た資産形成を継続していきましょう!
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