ひとくち記事

【SOXL/SOXS】値動きはどこまで対照的?

 この記事では、【SOXL】と【SOXS】について、その値動きを比較してみます。

 Twitterのフォローとにほんブログ村の応援クリックもよろしく!

 今回はひとくち記事です。

さとり
さとり
あっさり、さっぱり!

オススメ情報

kindle unlimitedのお試し登録
投資書籍が読み放題!
2ヶ月無料キャンペーン中です!

レバナスや3倍ETFの適切な取り扱い。 この記事では、みんな大好き「レバレッジ型ETF」について、その取り扱い方をご紹介します。 レバレッジ型ETFは上げ相場での利益が莫大で...

ブルとベアの関係

 それぞれ「3倍ETF」ですが、ものすごく単純に紹介すると、

  • SOXL:半導体指数の上げに3倍
  • SOXS:半導体指数の下げに3倍

 となっており、半導体関連企業をまとめた指数への「ブル」と「ベア」で利益を狙うタイプです。

2021年1月からの値動き

 2021年の1月に10,000ドルを投資した場合の値動きです。

  • 青:SOXL
  • 赤:SOXS

 皆さん御存知の通り、ここ最近での株価のピークは2021年12月末となってます。

 その時点におけるそれぞれの価格は

  • SOXL:21,884ドル
  • SOXS:1,906ドル

 となっています。

 ので、初期投資額からの変動をパーセンテージで表すと

  • SOXL:+118%
  • SOXS:−81%

 となります。わかりやすいのか、わかりづらいのか、わかりませんね。

 倍率で表すと…

  • SOXL:2.18倍
  • SOXS:0.19倍

 こっちの方がピンときやすいかも?

投資元本に戻るまでには?

 ここでもう一度、ピーク時点での価格を見てみましょう。

  • SOXL:21,884ドル
  • SOXS:1,906ドル

 投資元本からこの資産額になるまでに、何日間連続で「+10%」もしくは「−10%」となる必要があったのでしょう。

  • SOXL:10日間連続で「+10%」
  • SOXS:17日間連続で「−10%」
さとり
さとり
あくまで、連続した場合です。

 というより、同じ日数にならないのですね。数学は難しい…

 では、ピークの時点から【SOXL】の価格が連日−10%となったとき、何日で元の投資価格に戻ってしまうのでしょうか?

  • 初日:21,884
  • 2日目:19,695
  • 3日目:17,726
  • 〜中略〜
  • 7日目:11,630
  • 8日目:10,467
  • 9日目:9,420

 なるほど、8日〜9日で元の水準に戻ってしまうのですね。

さとり
さとり
下げの方が早いですね。

 では、【SOXS】の場合はどうなるでしょう?

 【SOXL】がブル型なのに対し、【SOXS】はベア型なので、ちょうど反対の値動きになると予想できますが…

 連日+10%となった場合、以下の値動きとなります。

  • 初日:1,906
  • 2日目:2,096
  • 3日目:2,306
  • 〜中略〜
  • 8日目:3,714
  • 9日目:4,085
  • 〜中略〜
  • 18日目:9,632
  • 19日目:10,595

 見てのとおり、なかなか戻らないものですね。

さとり
さとり
上げる方が難しいのです。

 全ては結果論ですが、「下がりすぎる前に手放さないと再起不能になる」とよくわかりますね…

今の現状だと?

 惜しくも株価のピーク時に【SOXL】を大量買付してしまい、手放すことなく【ガチホ】をしている人の保有状況は現時点でどの様になっているでしょう?

 ピーク時とは、2021年11月〜2022年1月初日を指します。

 年初来で振り返ってみると…

  • 1月3日:72.10ドル
  • 4月22日:24.45ドル

 およそ3分の1です。

さとり
さとり
割と絶望的ですね。

 では、この年初来高値を更新するまでには、何日間+10%を続けないとならないのでしょうか?

  • 初日:24.45
  • 〜だいぶ中略〜
  • 12日目:69.76
  • 13日目:76.73

 現実的には、毎日+10%なんてありえないですし、当然マイナスの日もあります。2ヶ月ほどの上げ相場に出くわさない限り、復帰は難しいでしょう。

余談:同時保有の場合?

 やっている人は間違いなくいませんが、仮に同時に保有していた場合、どうなるでしょう?

  • 青:SOXL
  • 赤:SOXS
  • 橙:半分ずつ

 それなりに上げ下げがある結果となりました。

さとり
さとり
ちょっと意外ですね

 「3倍の値動きを目指す」ことの意味がこれでしょう。現実的にはピッタリ3倍なんてことは不可能であり、振れ幅があるということがよくわかります。

 というより、てっきり同時保有だと大幅なマイナスとなっているイメージでしたが、そうではなかったのですね。意外と対照的だったことに驚きです。

名著にはどのように?

 【名著:マネーの公理】にはこのように書かれています。

  • 常に早すぎるほど早く利食え
  • ピークが見えないのなら、近いと考えろ
  • 忠誠心で下落相場に捕われるな

 よくわからない謎の忠誠心や、利益が出るのを待ち続けたいという無茶なこだわりに支配されてはいけない。下落相場に根を下ろしてはいけないと熱く語られています。

 下げるよりも上げるほうが難しいことはわかっています。レバレッジにおける数学的な仕組み的にも明らかです。意地を張ってガチホすることはありません。

レバレッジを否定するわけではない

 誤解してほしくないのですが、レバレッジを否定することはありません。3倍ETFは私も買付していますし、今年の確定益は3倍ETFにて獲得しております。

 早期の利確は恥ではありません。

 損切りも恥ではありません。

 売り方も知らずに、売却を必要とする商品を買ってはいけません。

 強がる必要はありません。

 生存者バイアスに惑わされてはいけません。

 「実在するかわからない他者」と比較する必要はありません。

 自分にとって、真の意味で無理のない投資を続けることをおすすめします。

レバナスや3倍ETFの適切な取り扱い。 この記事では、みんな大好き「レバレッジ型ETF」について、その取り扱い方をご紹介します。 レバレッジ型ETFは上げ相場での利益が莫大で...

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今回の記事、参考になりましたか?
よろしければ、下の応援ボタンをポチポチしてくださいませ。本当に励みになります…

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA