MBTIより、WAIS

Xで「ADHDかもと思ったらWAISを受けてみて」みたいな投稿がちょっと話題になってる。特性の凸凹がわかると生活のヒントになるよって話。
これについては、ずっと前から言ってることがある。WAISは一度受けておくべき。わたし自身、仕事の悩みがきっかけで受けて、ずいぶん楽になったから。
相性より、自分の特性
世の中ではMBTIが人気です。〇〇型と〇〇型は相性が良い、悪い、なんて話で盛り上がる。それはそれで楽しいと思う。一昔前の血液型占いみたいだよね。
でも、人間関係のモヤモヤを「相性」で片付けてしまうのはちょっと危ない。本当は自分の特性が原因なのに、「あの人絶対◯◯型だよ。ホント合わない、どうかしてる。」などとイライラしてしまう。他責思考の入り口だと思う。
他人は変えられない。変えられるのは自分だけ。これはストレスコントロールや人間関係の基本だよね。そして、自分のやり方を変えるには、まず自分を知る必要がある。そこで役立つのがWAIS。
自分はこういう脳なんだ、と知るだけで、不満やストレスを他人のせいにしなくなる。
IQの高い低いはどうでもいい
WAIS-IVは16歳以上向けの知能検査で、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度の4つの指標を測るもの。
大事なのは、全体のIQ値ではありません。自分の脳は何が得意で何が苦手なのか、そしてその差がどれくらいあるのか。差が大きいほど、日常の「やりにくさ」がつきまといます。それを知るために受けるのです。
なので、IQカードバトル(他人とIQ値で勝負すること)をする必要はまったくありません。誰かと比べるためではなく、自分で自分を知るためのものです。数値には誤差の範囲があって、その日の体調でも多少ぶれるものだから、一喜一憂しなくていい。「自分はこういう傾向がある」と知れれば十分です。
冒頭で書いた仕事の悩みというのは、伝えたいことがあるのに、すぐに言葉にならないというものでした。勉強や準備が足りないんだと思って頑張ってみても、どうにもならない。そこで受けてみたのがWAISです。
結果は、言語理解が低く、知覚推理が高かった。その差は20近く。考えていることを言葉にするのに時間がかかる理由がようやくわかりました。努力不足じゃなかったんだ、と。
脳の特性は、努力で変えられるものではありません。だから、まずはそれを受け入れる。そのうえで、苦手なところは工夫でカバーして、得意なところを活かせばいい。わたしも、話すのが苦手だとわかってからは、仕事の連絡をなるべく文章でするようにしました。それだけで、ずいぶん楽になりました。
人との関わり方も同じ。自分の特性を知っていれば、相手にどう伝えればいいか、どこで助けてもらえばいいかも見えてきます。
受け方と費用
検査だけを受け付けていない病院は多いので、心理士さんのいるクリニックに「WAISの知能検査だけ受けられますか」と問い合わせてみるのが早いです。ネット検索ももちろんアリだけど、個人でやってる小さめのクリニックだと検査について書いてないところも多いから、そういうところは電話ですね。結果の説明をしっかりしてくれるところを選ぶと、なおいいです。
というのも、本当に価値があるのは、数字よりも検査後のフィードバックだと思うから。心理士さんが検査中の様子も含めて読み解いて、「こういう場面で困りやすい」と言葉にしてくれる。あれで腑に落ちることがたくさんありました。
ちなみに、WAISだけでADHDかどうかが決まるわけではありません。診断は、医師が問診なども合わせて行うもの。日常の困りごとが大きいなら、まずは相談からですね。
発達障害などの診断の過程で受けるなら保険が使えて、数千円程度。わたしのように検査だけを単独で受ける場合は自費になって、数万円かかります。
安くはないけど、自分の取扱説明書だと思えば、高い買い物ではないと思う。
WAISは、全成人が一度は受けてみるべき。これは本気で思ってるよ。
今回はこんな感じ。読んでくれてありがとね。それじゃ、またね!






