SOXSで爆損したお話｜さとりのしょ

　こんにちは、さとりです。今回は【SOXS】で爆損したお話。

　みんなこういう話が好きなんでしょ？嫌な性格してるね💢

さとり

わたしも好きだよ💢

　では早速GO！

　※チャートの画像がいくつか出てきますが、それは全て【SOXX】のものです。わたしが買ったのは【SOXS】なので、【SOXX】とは逆の動きをしています。つまり【SOXX】がプラスのときにわたしは損をし、【SOXX】がマイナスのときにわたしは得をします。

　※また、この記事はあくまでも「3倍ETF」についてのものであり、「個別株の信用売り」について何か意見するものではありません。

爆損の記録

　わたしが【SOXS】を買ったのは2024年1月25日でした。理由は「半導体指数ETF（SOXX）」が短期的に見て高値圏にあると感じたから。

　ジュバンって上げてて、「うーんこれはちょっと…」なんて思って【SOXS】を買いました。下の折れ線チャートはRSIなんだけどさ、これがバカ高かったってのも理由のひとつ。

　それでね、この買いタイミングは結果的に完璧だったみたいで…

　下げてきた！

　「【SOXX】が下げてる＝【SOXS】はプラス」だから、わたしはここでちょっとハッピー。いくらくらいだっけな、10万円くらいのプラスになったの。

　売るかどうか迷ったんだけどね、もちょっと下げると思ったから持ち続けた。

　そしたらね…

　お、おわーーー！（涙）

　【SOXX】は無慈悲にも上昇。わたしの【SOXS】は含み損へと転じました。

　ですが、こんなものでは諦めません。わたしは買い進みます。これは絶対に高値だと。今は決算シーズン真っ只中、半導体関連企業の決算発表をきっかけとして、間違いなく是正されると。

　半導体最大手【NVDA】の決算発表日が近づくにつれ、これによる株価変動を警戒してか【SOXX】は下落を始めます。

　素晴らしい！

　これはなかなかの下げっぷり。警戒どころか、発表後の下落を織り込み始めちゃったり？

　【SOXS】の含み損も解消。さぁもう少しの我慢！爆益は近い！

　そしてついに…日本時間2月22日午前6時20分、【NVDA】の決算が発表されました。

　世界が注目する決算を受け、その日の日本株市場、そして米国株市場は…

　FＩＲＥ卒業

　お金返して！

　かくして、わたしの【SOXS】は爆損で終了。【SOXS】は損切りされ【VIG】に姿を変えましたとさ。

さとり

とっぴんぱらりのぷぅ

　以下はおまけ(本編)です。

思うところ

　さて、今回の反省点は…「3倍ベアには気をつけよう！」です。（反省のレベルが低すぎる）

　ベアとインバース、簡単に言えば「下がることに賭ける」こと。この行為にはいろいろな目的があるため、一概に何かを決めつけることはできませんが…

　今回のわたしの場合、特に「何かのヘッジ」などといったテクニックはなく、単純に「下落に賭ける」といった目的でした。

　これですね、ホントは「ただ現金を持つ」で問題ないのですが、あろうことか欲を出してしまい、ここで一儲けしようと企んでしまったわけです。

　株価が下がるときって、現金を持っているだけで十分に「勝ち」なんですよ。相対的に現金の価値が上がるので、これで十分なんですよ。そこでさらに儲けようなんてね、3倍ベアを買うなんてね、これ完全に強欲ですよ。

　もちろん、上手くいけば儲かりますよ。今回の売買でも、10万程度の含み益になったタイミングはあったわけだし、ちゃんとやれたらちゃんと儲かる。これを毎回狙える人もいるでしょう。

　問題はね、「ちゃんとやれてない」ってことなんですよ。

　株価ってね「ほとんどの市場は、ほとんどの期間上昇している」ものなんですよ。基本的にベア型ETFにとって不利な環境なんですよ。だからね、早期撤退の決断が重要で、ブル型ETF以上に取り扱いが難しいものなんですよ。「ガチホしてればいつかは！」ってのは全く期待できないんですよ。

　だからね、「最強プロショーター」でもない限りね、ほんの微益で撤退しなきゃいけないんですよ。＋10％程度でもう最&高。もっと下げると思ってもね、ここで現金に変えなきゃダメなんですよ。仮に下がったとして、現金を持ってるならそれで「勝ち」なんですよ。逆に上げたときの「爆損」だけはね、絶対に避けなきゃならないんですよ。

　いいですか、「ほとんどの市場は、ほとんどの期間上昇している」ですよ。ベア型にとって圧倒的不利な戦場だということを忘れてはいけません。これをよく認識したうえで、こういったETFを取り扱っていきましょう。

　なにかの本に書いてました。株式市場はコツコツドカンだと。一攫千金を手にするのは、完璧なタイミングで「ベア」を仕掛けた投資家だと。映画「マネー・ショート」もそんな感じでした。少し辛い思いをしてでも、強い信念と完璧な分析があるならば、「ベア」による爆益を手にすることができるかもしれない。

　たしかにそうかもしれない。そういう人はいるし、嘘でもなんでもない。ただこれは不適切だ！生存者バイアスをひしひしと感じる！賢くもない人間が！努力もしてない人間が！同じことを真似できると思ってはいけない！

　圧倒的大多数の投資家はね、「コツコツドカン」の「コツコツ」を積み重ねてけばそれで十分なの。「ドカン」に備えたいなら、現金や株以外のアセットをいくらか持てばいいの。「ベア」で迎える前にできることはたくさんあるの。

　今回の損失はいい経験になったと思う。仮にここで爆益を手にしてたら…たぶんまたやる。それも、圧倒的爆損を叩き出すまで。たまたま運良く儲けただけなのに、それを自分の実力か何かだと勘違いして、今以上に大きな額を投じると思う。不適切な成功体験を刻まずに済んだのは、ある意味で良い結果だと思う。

　たぶん…投資に関することについては、わたしは失敗するまで気付けない人間なんだと思う。だから浅い傷で済むうちに失敗しておくべきなんだ。よく聞くよね、若いうちは失敗しておけって。それと同じ感覚なのかな。

　調子に乗る前に自らその芽を潰しておこう。カッコよく言ってみよう、能動的失敗。「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」なんて格言があるけど、わたしはやっぱり愚者側。ならば経験していこうじゃないか、小さな失敗を。