この記事では、投資界に数多く存在する「入門書」について、私さとりが「これは良い」と思ったものを一部紹介します。
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投資書籍も玉石混交。何を読むべきなのか、わからなくなっちゃいますよね…
しかし、書籍からの知識習得が長期投資に有効なのは間違いありません。良いものはどんどん読んでいきましょう。
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「入門」から受ける印象とは
みなさんは「入門」という言葉からどのような印象を受けますか?
- 初心者
- 導入編
- 初回
- 素人
- 入り口
- 第一歩
このような印象をお持ちの方が多いかと思います。
しかし、実際のところはこうではありません。「入門」とは「これを語るならこれくらい知っておきましょう」ということなのです。いわゆる「基礎」に近いものでしょう。
そのため、初心者のみならず、経験者にあっても「入門」とされる書籍を読み、知識を深めていくべきなのです。
とはいえ、「入門」という言葉から「超初心者向け」というイメージを持たれることもまた事実であり、右も左も分からない初心者をターゲットにしたキャッチーな書籍にて、そのタイトルに使われることもあります。(1億稼ぐ最強の投資法入門!など…)
そういった書籍は、エンタメや娯楽、ひとつのアイデアとして楽しむ程度ならアリですが、教養として読むには不適切でしょう。
では、どのような書籍なら適切と言えるのでしょうか。
ファイナンス理論入門
まずひとつは「ファイナンス理論入門」です。
よく推奨されている書籍ですが、これは本当にいいものだと思います。
リスクプレミアムやCAPM、効率的フロンティアについて、非常にわかりやすく端的に紹介されています。難しくなくスイスイと読めるにも関わらず、内容はしっかりしているため、非常にためになります。
実践するかはさておき、しっかりと理論を理論として学び、知識として蓄えることは重要です。
金融工学入門
もうひとつの書籍は「金融工学入門」です。
「入門」から受ける「初心者向け」というイメージをぶち壊すような本です。700ページを超えるハードカバーであり、内容も数学的で難しく、価格、重量ともにそれなりです。
しかしながら、その内容は非常に価値があるものです。複利、債券、イールドカーブ、キャッシュフロー、CAPM、VaR、先物などなど…。これを読み切ったとき、あなたの知識は相当なものになるでしょう。
(正直、私はまだ途中までしか読んでません。良い意味で「強敵」な本なので、途中で他の本に浮気しがちです…)
すべてを理解しようとすると、難易度は相当高いと思います。飛ばし飛ばしかサラ見で最後まで読み通し、辞書的な使い方でお部屋に置いておくのが良いと思います。
アセットアロケーションの最適化
「入門」と書かれてはいませんが、私が最も勉強になったと感じている書籍なのでついでにご紹介。「アセットアロケーションの最適化」です。
こちらの書籍もなかなかのページ数ですが、先程の「金融工学入門」よりかは読みやすいものとなっています。
レバレッジのかけ方、幾何平均、為替ヘッジ、効率的な分散投資など、長期投資を続ける上で重要となる要素が散りばめられています。
付箋とか貼って、辞書的な使い方もできます。金額はなかなかのものですが、それに見合った内容になっていますよ。
良書はプラスリターンしか生まない
投資本にもいろいろあります。
「卵をひとつのカゴに盛るな」という本もあれば「盛れ」というものもあります。「底打ちしてから買え」という本もあれば「下落中こそ買うべき」というものもあります。
なぜこのような違いが生まれるかというと、それはターゲットにしている層が違うから。
短期的な爆益を狙っているのか、配当金を目的にしているのか、億り人になりたいのか、テンバガーを狙っているのか。目的により適切な書籍は変わってきます。
いろいろ読んでいるとわかってくるのですが、「これは自分向けじゃないな」というものについては、読む前かその途中で自分のスイッチを「勉強モード」から「娯楽モード」に切り替える必要があります。
例えばですが、長期の安定的な資産形成を目的にしている人が「1ヶ月で1億!」みたいな本を真剣に読んでしまうと、なんだか問題が起きそうですよね。
もちろん、逆もそうです。1ヶ月で1億稼ぎたい人が「債券を活用した分散投資」の本を参考にしていては、その目標達成が大幅に遅れることになるでしょう。
「読むべきではない」ではなく「真剣には読まないほうがいい」といったところでしょうか。楽しんで読む分には一向に構いません。
このように、読む本というのは上手に見極める必要があります。自分で見極めるのが大変な人は、同じような方向性を掲げている投資家が読んでいるものを真似して読むのが良いでしょう。
適切な読書はプラスリターンしか生み出しません。しかもそのリターンは相当大きなものになります。(必ずしも数字で表現できるものではありませんが)
2022年に入り辛い相場が続き、最近はまたひとつ大変な状況になっています。こんなときこそ読書に没頭し、知識をつけながら苦しい相場を切り抜けていきましょう!
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