投資を続けるうえで、書籍による情報収集、知識の習熟は非常に重要です。ただし、残念ながら読書をしても資産は増えません。
では、なんのために読むのか?
また、人によっては紙ではない電子書籍「kindle」もアリだと思います。
kindle端末は若干高額ですが、それを優に超える価値を秘めるものです。ぜひ、こちらもお試しいただけたらと思います。

※本記事では、わたしが実際に購入し、今もなお本棚に入っているものを紹介しています。kindleも持ってますし、使ってますよ。
投資継続の基盤を作る
投資手法や投資の歴史を学ぶ以前の段階。投資家としての基礎、基盤を作るものです。こういった書籍を読んで「軸」を作るからこそ、長期投資が成功するのだと信じています。
ファクトフルネス
- 世界は着実に進化している
- 誰もが成長と進化を求める
- 直線もいつか曲がる
相場の上下や浮き沈みこそあれど、世界そのものは着実に進化していくとわかるため、どのような荒れ相場、悲観漂う下げ相場でも退場せずに継続できるようになります。どの銘柄を買うか、どんな方針で続けるかよりも遥かに重要なことです。
逆に言ってしまえば、これを読んでも世界の成長を信じられないのなら、投資なんてするものじゃありません。
DIE WITH ZERO
- お金を増やしてどうしたい?
- 思い出の配当こそ人生の豊かさ
- お金と健康と時間のバランス
投資を始めた人にありがちなのが、熱中しすぎてそれしか考えられなくなることです。増やすことにだけ意識が向いてしまい、使うお金は最小限。お金を使う時、何もかも「利回り換算」してしまうようになります。
「2万円の旅行、これを稼ぐには600万円必要なんだよな…」なんて具合。こんなんじゃ何も楽しめませんよね。
この書籍では「思い出の配当」なるものを説明しています。有意義な経験というものは、今後死ぬまでの人生において、常にプラスリターンをもたらしてくれます。そのため、経験こそ若いうちにするべきということです。
お金も大事だけど、経験も大事。自分の人生には何が大切で、どう投資とバランスを取っていくか、しっかりと考えておきましょう。
サイコロジー・オブ・マネー
- 生き残ることが最重要
- 満足することを知る
- 「お金」より価値のある「自由」
投資において意識するべきことを20の項目に分けて紹介しています。「投資の歴史」というより「投資家として必要なこと」を学べる素晴らしい書籍です。
非常に読みやすく、あっという間に読めてしまいます。これも必読でしょう。
投資に役立つ書籍
基本的な知識と心構え
株式投資
- 長期投資にて、株式の高値掴みへの警戒は不要
- 最もとってはいけない行動とは、景況感を後追いすることである
株式投資の未来
- 配当再投資が生み出すリターン
- 資産別リターンとセクターバブルの歴史
投資で一番大切な20の教え
- ハイリスクがハイリターンにつながるわけではない
- 居心地の悪さを伴わない利益率の高い投資は、大体が矛盾した話である
父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え
- 複雑な投資商品は、それを売る人を儲けさせるもの
- ドルコスト平均法は、市場の下落に賭ける投資法といえる
JUST KEEP BUYING
- ほとんどの市場は、ほとんどの期間上昇している
- データ上、分割よりも一括投資のほうが優位である
金持ち父さん貧乏父さん
- お金にお金を稼がせ、資産からの収入を得ること
- ひたすら学び続けること
マネーの公理
- すべての投資は投機である
- 早めの利食いは間違いではない
デイトレード
- 逸失利益は、損失よりマシである
- 損切りルールを変えてはいけない
パッシブ運用とインデックス投資の優位性
何もしなくていい。何もせずとも、金融界のプロたちの平均点を享受できる。ただ買付し、ただ持ち続けるだけで十分な成績になるとよくわかります。初心者が抱く誤解を解くのに最適なのではないでしょうか?
ウォール街のランダム・ウォーカー
- 短期的な誘惑を振り払うことが最も難しい
- コストだけは投資家がコントロールできる
敗者のゲーム
- ミスをしなければ自然と勝てる
- 上昇の稲妻を掴むことが勝利への道
インデックス投資は勝者のゲーム
- 正の複利と負の複利
- アクティブ運用はパッシブ運用に勝ち続けられない
投資の大原則
- 市場以上に賢いものはない
- 必要のないリスクはとらない
ファイナンス理論入門
- 効率的フロンティア
- CAPM理論とリスクプレミアム
分散投資、債券について
アセット分散に興味が湧いてきたなら、以下の書籍がオススメです。
アセットアロケーションの最適化
- 株式100%のPFより、債券をいくらか加えたPFの方がリターンは高い
- 為替ヘッジはコストに見合わない
本当にわかる債券と金利
インフレと金利に注目が寄せられるいま、債券と金利について一度学んでみてはいかがでしょう?
インカムゲイン、配当株投資について
高配当株投資もいいけど…私は増配株投資が好きかな?
配当成長株投資のすべて
- 長期であるほど増配が重要となる
- 増配と再投資による爆発的な複利
海外ETFとREITで始めるインカムゲイン投資の教科書
- 高い利回りは高いリテラシーから生まれる
- J-REIT銘柄の選定方法
高配当投資術
- 配当利回りは確定利回りではない
- 不動産関連株のブームと株価低迷
割安株、バリュー株投資
PBR、PER、配当利回りや自己資本比率など、株の割高感を示す指標をフル活用し、とにかく割安に株を買うことの重要性と優位性を説いています。
長期的バリュー投資の基本と原則
賢明なる投資家
FIRE関連
乱立気味のFIRE本だけど、やっぱり王道はクリスティー・シェンさんのものだと思います。これこそFIRE先駆けですよね。FIREを目指していなくとも、とても有益な書籍だと思います。
FIRE 最強の早期リタイア術
日本人著者だと…「三菱サラリーマン」こと穂高唯希さんのものかなぁ?
FIREを目指す人のための資産形成入門
#シンFIRE論
物流と地政学
海洋国家日本。海に囲まれた島国であり、資源の運搬には海路の使用が不可欠です。海洋国家の優位性と海路の重要性について、一度学んでみてはいかがでしょう?
戦略の地政学
サクッとわかるビジネス教養 地政学
コンテナ物語
日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?
その他金融系書籍
となりの億万長者
- お金持ちほど「投資」に時間をかける
- 見栄のための支出をしない
お金か人生か
- 見栄を張る必要なんてない
- 節約を極めてこそ、資産形成が可能となる
不動産ファンドがよーく分かる本
J-REITの仕組みについて学びたいなら、こんな本もアリかと思います。
金融工学入門
完全に「お勉強」側の本です。次の段階に行きたい方は読んでみてもいい…かも?え、私?本棚に鎮座してるよ…
その他書籍
完全に私の趣味だったり、なんとなくで読んだ本です。なにかの参考にしてください。
心理学、メンタル系
ファスト&スロー(上下巻)
速い思考と遅い思考。直感と理性を知り、使い分ける。東大生オススメらしいです、帯に書いてました。
まぐれ
正しく理解さえすれば「運」や「確率」は武器になる。
「不確実性」超入門
ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて
- カオス理論とトレンド
- プロスペクト理論と損失回避人間
ファイナンス理論全史
行動ファイナンス理論と金融工学について
認知バイアス辞典
各種心理効果について。つらい局面こそ、バイアスに気づき、冷静さを取り戻すことが大切ですね。
ブラック・スワン(上下巻)
いつどこで何が起き、それにより何がどうなったことで何かがどうなるかなんてわからない。不確実性とリスクの本質を知りましょう。Amazon創業者、ジェフ・ベゾスの人生を変えた本とされています。
Chatter「頭の中のひとりごと」
心の声を制御できるか否かで、物事の結果は大きく変わる。様々な研究を元に紹介されています。自然の中を散歩するだけで、人間のパフォーマンスは向上するらしいですよ。
ちょっと毛色が違う系の本
頭のいい人が話す前に考えていること
コンサルタントとしての経験を持つ著者が、会話において重視すべきポイントを紹介しています。
高知能者のコミュニケーショントラブル
表現を面白くしているせいか、ちょっとだけ過激に感じるかもしれませんが、内容は真面目で面白いものです。
「繊細さん」の本
「Highly Sensitive Person」。HSPと呼ばれる心理的特性を持つ、感受性が高く、いろいろと敏感な人の本です。店員さんを呼ぶのが苦手とか、同僚に話しかける前の「脳内リハーサル」が終わらないとか。そんな人の特徴が書かれてます。
娯楽系
FX戦士くるみちゃん
万能鑑定士Qの事件簿(文庫)
特等添乗員αの難事件(文庫)
天久鷹央の推理カルテ(文庫)
おわりに
冒頭にも記載しましたが、書籍を読む理由は、資産を増やすためではありません。余計なこと、間違ったことをして資産を減らさないために読むのです。
投資において最も重要なことは、相場にしがみつくことです。書籍を読み、心を鍛え、何事にも動じない強固なメンタルを作ることが勝利への道標なのです。
私もまだまだ書籍を読み込んでいます。有用だと感じた書籍を見つけ次第、惜しまず追加していきます!
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