この記事では人気の米国ETFである【QQQ】と【QYLD】について、これのどちらを保有するべきかという点について書き連ねます。
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SNSではよくこの2銘柄が比較されていますね。両銘柄が指標とする指数は共に【NASDAQ100】であることから、この人気の高さが伺えますね。
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はじめに
この問題の結論は至って単純であり【目的による】ということです。
【QQQ】に投資するべき人!
- 【NASDAQ100】がこれからも成長すると思う人
- 分配金は不要で、資産拡大を狙いたい人
【QYLD】に投資するべき人!
- 【NASDAQ100】の成長が停滞すると思う人
- 資産拡大は狙わず、分配金が欲しい人
どちらにも投資するべきでない人!
- 【NASDAQ100】が今後下落すると思う人
ということであれば…
配当金がほしい!
- 【QYLD】に投資!
配当金はいらない!
- 【QQQ】に投資!
【NASDAQ100】指数について
【QQQ】と【QYLD】を語るにあっては、大前提としてそれらの指標たる【NASDAQ100】指数を知る必要があります。
- NASDAQに上場する企業のうち
- 金融セクター所属のものを除いた
- 時価総額が上位100の企業を
- 時価総額加重平均で採用したもの
2021年12月時点においては、ハイテク系の企業が多く採用されています。
【QQQ】の値動きとは?
【NASDAQ100】にそっくりそのまま連動するETFが【QQQ】です。
そのため【QQQ】の値動きは
【Nasdaq100】が
- 上昇:【QQQ】も上昇する
- 下落:【QQQ】も下落する
- 上昇後に下落:【QQQ】も上昇し、その後下落する
- 下落後に上昇:【QQQ】も下落し、その後上昇する
となります。
実際の値動きはこちら
すべては【NASDAQ100】の成長次第ということです。
また、現在の【QQQ】の年間分配利回りは1%に届きません。
これらのことから、現状の【QQQ】に投資するべきなのは
- 【NASDAQ100】が今後も成長すると思う人
- 分配金が必要ない人
となるのです。
対して【QYLD】は…
【NASDAQ100】のカバード・コール戦略により利益を狙うものが【QYLD】です。【QQQ】とは利益の構造が根本的に異なります。
簡単に言うと、横ばい相場で利益を狙う戦略です。
【QYLD】の値動きは【NASDAQ100】の動きに影響はされるものの、連動するわけではありません。
【QYLD】の値動きとしては
【Nasdaq100】が
- 上昇:【QYLD】は上昇しない
- 下落:【QYLD】も下落する
- 上昇後に下落:【QYLD】は上昇せずに下落するのみ
- 下落後に上昇:【QYLD】は下落するのみで上昇せず
となります。
カバード・コール戦略の仕組み上、【NASDAQ100】の上昇による恩恵を捨てることになるのです。【NASDAQ100】が上下を繰り返す荒れ相場にあっては、【QYLD】は下落一方となります。
- 緑:QYLD
- 紫:NASDAQ100指数
【QYLD】が得る利益とは、カバード・コール戦略にて受け取るオプションプレミアムのみとなります。そのオプションプレミアムが【QYLD】の価格に反映されているのです。
QYLDの分配金
【QYLD】は毎月分配の高配当ETFであり、
- 得たオプションプレミアムの50%
- 【QYLD】の基準価格の1%
これらのうち低い方の数値を分配金として支払います。
とはいえ、安定して単期利回り1%を継続できるわけではありません。
【QYLD】の分配金の原資、すなわちオプションプレミアムは、指標となる【NASDAQ100】のボラティリティにより決定されます。
コロナショック以降の【NASDAQ100】が急上昇を続ける局面では、単期利回りが1%となり、年間利回りが11%を超える超高配当を成し遂げました。
対してそれ以前の【NASDAQ100】が横ばいもしくは緩やかに上昇している局面では、単期利回りが0.8%に満たない場面も多く存在しています。
しかしながら、利回りが低くなるとはいえ、完璧な横ばい相場では【QQQ】からの利益は全く得られないことから、そういった環境では超高配当を毎月受け取れる【QYLD】の圧勝となります。
これらのことから、現状の【QYLD】に投資するべきなのは
- 【NASDAQ100】の成長が停滞すると思う人
- 分配金が欲しい人
となるのです。
トータルリターンで比較すると?
2021年12月19日時点、直近5年間での配当込みリターンは
- QQQ:+226.83%
- QYLD:+51.05%
となっています。
なお【QYLD】にあっては、株価単体だとマイナスになっています。
過去実績から分析すると、【QYLD】から分配金として現金を得るのではなく、【QQQ】の値上がり益を取り崩して現金化した方が利益は高かったと言えます。
終わりに
思いのほか、長くなってしまいました。総合的に踏まえると
【QQQ】に投資するべき人とは
- 【NASDAQ100】がまだ成長すると思う人
- 分配金がまだ必要ない人
【QYLD】に投資するべき人とは
- 【NASDAQ100】の成長が停滞すると思う人
- 分配金が欲しい人
どちらにも投資するべきでない人とは
- 【NASDAQ100】が今後下落すると思う人
となります。
【NASDAQ100】がまだ成長すると思う人
- 【QQQ】に投資!
【NASDAQ100】の成長が停滞すると思う人
- 【QYLD】に投資!
【NASDAQ100】が下落すると思う人
- どちらにも投資しない!
配当金がほしい!
- 【QYLD】に投資!
配当金はいらない!
- 【QQQ】に投資!
資産拡大を優先させる!
- 【QQQ】に投資!
資産拡大の必要はない!
- 【QYLD】に投資!
私の場合、現在は資産拡大を優先しているため、【QQQ】に投資をしています。
ETFの特徴を理解し、投資目的に合った方に投資しましょう!
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