こんにちは、さとりです。今回は【QQQ】について。
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突然ですが、【QQQ】は長期投資には向かないだろうなぁという思いがあります。
簡単に言うと「分散力が弱いのでは」ということなのですが、今回はこれについて考えてみたいと思います。
Nasdaq100指数の仕組み
まず、【QQQ】がベンチマークとする指数【NASDAQ100(NDX)】の仕組みを見てみましょう。
- NASDAQ市場に上場する企業群から
- 金融セクターに属するものを除き
- 時価総額の上位100企業を時価総額加重平均で構成したもの
というものです。どうでしょう、ちょっと絞り過ぎだとは思いませんか?
これらについて、軽く考えてみましょう。
NASDAQ市場に限定している
まず、米国企業全体ではなく、NASDAQ市場に限定しているという点。
米国には主な証券取引所として「ニューヨーク証券取引所(NYSE)」と「ナスダック証券取引所(NASDAQ)」の2つがあり、それぞれの上場数は2022年10月末時点で
- NYSE:2,500社
- NASDAQ:3,700社
とされてます。(出典:水戸証券公式)
全体の4割を占めるNYSEを対象外とするのは、なかなか攻めてる印象。
金融セクターを除外
次に、金融セクターを除外しているという点。
なんで除外してるんでしょう?
【NASDAQ総合指数】には組み込まれていますが、【NASDAQ100】では除外している。どういった思想で指数を作り上げたのか、非常に気になりますね。
いずれにせよ、分散力を狭め、集中投資寄りになることは間違いありません。それが良い方向に機能することもあるし、もちろん悪い結果になることもあります。
100企業のみ
最後に、上位100企業に絞っているという点。
100という数をどう捉えるかは人それぞれかもしれませんが、私は「長期的に資産を任せるにしては物足りない数」だと思っています。
人気ETFの構成銘柄を比較してみましょう。
- VT:9,523
- VTI:3,969
- VOO:507
- VIG:289
- QQQ:101
※企業数と構成銘柄数は一致しません
ちょいと少なく見えませんか?王道の投資先とされる【VOO】と比べても、その集中投資具合がよくわかります。
銘柄数が少ないということは、単純に分散力が弱いということです。上にも下にも、値動きが激しくなることは間違いありません。
激しい値動きは例外なく心を削ります。投資を数十年と続けるのなら、心理的な安定を意識することも重要です。
資産額が大きくなるほど日々の変動額は大きくなります。売却を考える頃には相当な額になっているはず。毎日の変動額が今では「±10万円」でも、その頃には「±100万円」になっているかもしれません。
出口戦略を考えたとき、分散力は強いに越したことはありません。
いつもの
ここで【VIG】推しです。
【VIG】はその仕組み上、【VTI】までは行かずとも、【VOO】を遥かに超える構成銘柄数となる可能性を秘めているETFです。
米国企業が成長し、着実なる増配を継続することで、構成銘柄数が毎年増加し続けます。長期投資を続けていく限り、分散力が強化されていく。
さらに、分配金の出ない高PER銘柄が組み込まれていないことから、【VOO】や【QQQ】と比べて値動きがおとなしくなると期待できます。
決して悪いETFではない。
【QQQ】は人気もありますし、決して悪いETFではありません。他のETFと比べて若干チャレンジャーなだけです。
仮に成長株要素を求めているのなら、【VUG】という選択肢もあります。【VUG】は上場する取引所に縛られず、特定のセクターを除外することもありません。
長期投資として活用するのなら、【VUG】の方が向いているのではないでしょうか?経費率も低いですし。
もちろん【NASDAQ100】という指数を愛しているのであれば、【QQQ】以外に選択の余地はありません。愛は貫くべき。
ただ、そういった愛があるわけでないのなら、【QQQ】はサテライト的に保有し、長期ではなく短期〜中期で売買するのが良いのではないでしょうか。
良くも悪くも集中投資感があるETFです。これ単独ではなく、他の資産とのバランスを考えることで、上手に付き合っていけるのではないでしょうか。
自分で考えること
この記事では過去のパフォーマンスを掲載しておりません。大切なのはバックテストではなく、ETFが指標とする指数の仕組みを理解し、それが自分の投資方針に合ったものなのかを自分で判断することだからです。
また、誰かのオススメであったり、インフルエンサーにより煽り立てられているものなど、自分の判断ではない何かを盲信して飛びつくのはよくありません。良い結果に転べばいいですが、そうでなかったときに自分を保てなくなります。
私は【QQQ】の長期投資は適切ではないと考えていますが、これが正解とは限りません。私とは別の理由を持ち、長期投資にピッタリだと判断する人もいるでしょう。
他人の意見はあくまでも参考程度。自分の判断で投資をするからこそ、その利益を享受することができるのです。
自分自身の投資スタイルを貫き、将来の爆益を手にしようではありませんか。
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