投資全般

【QYLD】権利付最終日と権利落ち日、どっちで買うべき?

 この記事では、大人気ETFである【QYLD】について、それをいつ買付するかを紹介します。

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 「いつ」と言いましたが、今回紹介するパターンは2つで「権利付最終日」「権利落ち日」です。これら2つは分配金を得るために意識するべき重要な日であるところ、これの前に買うか後に買うかでどちらの方が得なのかについてしばしば悩まされるものでもあります。

さとり
さとり
誰もが一度は考えたことだと思います。

 今回は、これらの問題について【QYLD】の分配実績から検証してみようかと思います。

雑な結論

そんなに変わらない!
取得単価を下げたいなら、分配金を狙わずに権利落ち日で買付した方が期待できる!

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権利またぎについて

 権利またぎとは、ETFから分配金を受け取る権利を得ることを言います。

 スプレッドシートにて5分で作った図解です。(日付は例です)

 単純に分配金だけが欲しいのならば「権利付最終日の終値」でETFを買い、それを少なくとも翌日(権利落ち日)の始値まで持ち越すことで分配金を得ることができます。なお、権利落ち日の始値で売っても分配金は受け取れます。

なにか問題があるの?

 分配金の権利落ち日は、ETFの価格が下落する傾向にあると言われています。分配金欲しさに焦って買付したはいいものの、それ以上に価格が下落してしまってはなんだか微妙ですよね。

 5ドルの分配金を得たものの、ETFの価格が権利落ち日に6ドル下落してしまった。それならば、分配金を狙わず、権利落ち日にETFを買っていた方が1ドル得だった。といった感じです。

 なにもない通常の日であれば問題ないのですが、権利関係の日に近づくにつれてそれを意識してしまい、投資タイミングの判断に迷いが生じることもあるため、ここでひとつ過去の傾向を調べてみようというところです。

 【QYLD】が誕生してから今までに、分配金は「103回」発生しています。(2022年8月14日時点)この「103回」において、権利付最終日と権利落ち日でどのような値動きがあり、分配金を考慮した場合にどれくらいの損益が生まれていたかを確認してみましょう。

権利付最終日の終値から権利落ち日の始値

 最も単純な「権利またぎ」です。権利付最終日の終値で買い、翌日の始値で売るようなイメージです。場中の値動きという要素がないため、分配金発生による下落と、権利落ち日の寄り付きによる変動だけが変化分となります。

価格変動のみを見た場合の騰落

  • プラス :12回
  • マイナス:92回

 権利またぎでプラスリターンになった割合は「11.65%」でした。ほとんどのタイミングで権利落ち日には基準価格が下落しています。ただ、大抵の場合は分配金と同等の金額分下落するのですが、まれに寄り付き時にそれを上回る価格上昇が発生することもあるようですね。

分配金を考慮した場合(税引前)

 権利をまたいだということは、分配金を受け取ることができるということです。先程の例は単純な基準価格のみを見た騰落でしたが、受け取る分配金を加味した場合どのような結果になるでしょうか。

  • プラス :71回
  • マイナス:32回

 分配金を考慮した場合、権利またぎでプラスになった割合は「68.93%」でした。権利付最終日に買付した方がプラスとなることが多かったということですね。

分配金を考慮した場合(税引後)

 ひとつ上の例に税金の要素を加えて検証してみます。受け取る分配金に「0.717165」を掛けて考えます。(米国での所得税と日本での所得税)

 なお、税金については、その投資家の損益状況、買付口座種別確定申告の有無など各個人投資家により差が生じる要素によって最終的な支払い額が変わってくるうえ、安値でETFを買付できたとしても、それを売却する際にはその分譲渡益税が多くかかってくるため、本来であれば各自で自分に合わせた計算をする必要があるところですが、今回はわかりやすさを重視し、単純に日本と米国で発生する所得税のみを差し引いて計算します。

  • プラス :50回
  • マイナス:53回

 プラスになった割合は「48.54%」でした。税金を考慮した場合では半数を下回っていますが、外国税額控除やNISA枠を活用することで逆転できそうなので、権利付最終日に買付した方が得になった事が多かったとわかります。

権利付最終日の始値から権利落ち日の始値

 少し違うパターンで検証してみます。今回はどちらも始値です。これは寄り付き時に「成行」にて売買するような想定です。先程の検証は、権利付最終日の終値で買付するという現実的に難しい想定でしたが、今回はそれなりに現実味のあるものになると思います。

価格変動のみを見た場合の騰落

  • プラス :18回
  • マイナス:85回

 プラスになった割合は「17.48%」でした。やはりこちらのパターンでも権利またぎのタイミングで価格は下落することが多いようです。

分配金を考慮した場合(税引前)

  • プラス :61回
  • マイナス:42回

 分配金を考慮した場合、権利またぎでプラスになった割合は「59.22%」でした。権利付き最終日に買付した方がプラスとなることが多かったということですね。

分配金を考慮した場合(税引後)

 ひとつ上の例に税金の要素を加えて検証してみます。受け取る分配金に「0.717165」を掛けて考えます。

  • プラス :42回
  • マイナス:61回

 プラスになった割合は「40.78%」でした。税金を考慮した場合、半数を少しばかり下回ってしまいました。外国税額控除やNISA枠を活用した場合に、トントンになるかギリギリ上回るかといったところでしょうか。過去の傾向どおりに行くと仮定するならば権利付最終日の寄り付きでは買わない方が良さそうですね。

参考その1 権利付最終日の値動き

 よく聞く話として「権利付最終日は買いが集中するため、値上がりしやすい」といったものがあります。優待銘柄にて特に聞くものですが、【QYLD】ではどうなのでしょうか?

 権利付最終日の始値から終値までの値動きを見てみます。

  • プラス :39回
  • マイナス:64回

 値下がりすることが多いようですね。プラスになった割合は「37.86%」でした。寄り付きでは買わず、若干待ってからの方がお買い得であることが多かったようです。

参考その2 権利落ち日の値動き

 一般的に「権利落ち日はよく売られるため、価格は下落しやすい」とされていますが、【QYLD】ではどうなのでしょうか?

 権利落ち日の始値から終値までの値動きを見てみます。

  • プラス :40回
  • マイナス:63回

 こちらも値下がりすることが多いようです。プラスになった割合は「38.83%」でした。仮に権利落ち日に売るならば、寄り付きで売った方がお得になっていたという事が多いようです。

そこまで大きな差はないが…

 分配金を加味した場合、そこまで大差は無さそうです。しかし、権利落ち日の始値で価格が下落することは明らかに多いため、買付後の取得単価をできるだけ下げておきたいならば、(確定的ではないものの)分配金の権利を得ず、権利落ち日に買付した方が良さそうですね。

 とはいえ、価格変動は読めない上に【QYLD】は毎月分配です。1ヶ月立つ頃にはまた「いつ買うか」問題に直面します。その都度悩んでしまうと、ズルズルといつまで経っても買えないだけでなく、精神衛生上も好ましいとは言えません。

 そのため、悩んでしまうならば、あまりタイミングを気にせず早いこと買付した方が良いと思います。そしてその豊富な分配金を再投資し、早い段階から複利効果を得ていくべきでしょう。

 なお、今回の検証はあくまでも過去の実績をもとに計算しただけであり、将来の値動きを予想するものではありません。記事内のパーセンテージはあくまでも「割合」であり、今後を予測する「確率」ではないことをご理解ください。

 皆さんの投資判断の一助となれば幸いです。

さとり
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