この記事では、私さとりが愛する優秀な米国ETF【VIG】について紹介します。
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私自身、コア資産として多数保有しているETFであり、今後の成長に期待しています。
PFの大半を任せています!
ふと保有資産を振り返ると、実は【VOO】や【QQQ】より断然多く保有しているということで、どうやら私は【スター】や【王道】よりも【側近】や【参謀】のようなポジションのものを好むのだなと感じた次第です(謎)
- 長期投資とのシナジー
- 時間と共に増す分散力
- 市場からの退場を防ぐ
ベンチマークの内容
簡単にご紹介
【VIG】は、米国の資産運用会社【バンガード】が運用するETFであり、米国ETFの時価総額ランキングにおいて15位以内に位置する人気者です。
流動性、実績ともに優秀であり、資産形成を図る上で文句なしの投資対象です。
ベンチマークとなる指数
【VIG】は【S&P U.S. Dividend Growers Index】という指数に連動するETFです。
この指数は【米国企業】で【10年以上連続増配】を遂げている銘柄の中から【配当利回り上位25%を除外】したものを【時価総額加重平均】で構成したものです。
上位25%を除外することにより、業績に見合わない(=株価に見合わない)無理な配当を出す企業を排除できることから、いつか訪れる減配による株価の下落を避けることができるため、結果的に指数として高いパフォーマンスを記録できるようです。
ETFの基本情報
基礎データ
運用会社 | Vanguard |
---|---|
ETF名称 | VIG:Vanguard Dividend Appreciation ETF(公式) |
連動指数 | S&P U.S. Dividend Growers Index(公式) |
算出方式 | 時価総額加重平均 |
経費率 | 0.06% |
現在価格
VIGの圧倒的長所
圧倒的増配力
増配銘柄のみで構成されていることから、この【VIG】からの分配金についても、それを期待することができます。
実際、過去15年分の平均増配率を見ると、それは【8%】を超えています。(2008〜2021年末)
そして、現在2022年12月の分配金が発表されたところですが、確実かつ圧倒的な増配を成し遂げています。
今年の分配金は、前年比で【35.24%】【2.95%】【2.14%】【12.45%】の増配となっています。
【VOO】や【VTI】が一部の期で減配する中【VIG】は圧倒的な増配を続けています!
そして、増配銘柄というものは、継続的な株価上昇が期待できます。
これにより、インカムの上昇は当然ながら、含み益の上昇も狙えます。
15年の歴史を見ても分かるとおり、堅実な成長を記録しております。
分散力が永遠に向上していく
【VIG】は【S&P500】や【Nasdaq100】のような、銘柄数の指定がある指数に連動していません。意外と目立たないことですが、この点は他には無い圧倒的な長所といえます。
現に、直近数年の推移だけを見ても、銘柄数は順調に増えていっています。
【183】→【212】→【247】→【268】
来年、再来年はどのようになっているでしょうか。
時間をかけるほど防御力が増していく。時間を武器にする長期投資家にとって、これほどまでに完璧なシナジー効果は他にありません。
攻めも守りも完璧です。
優秀な企業のみを採用している
前項のとおり、【VIG】の構成銘柄数は、米国企業の成長に伴い着々と増え続けます。そして、決してがむしゃらに銘柄数を増やしているのではなく、超優良企業のみを毎年追加していくのです。
さらに、インカム野郎としての重要ポイント、配当金のある企業だけを採用しているという点も見逃せません。
【VTI】の構成銘柄から一部優良銘柄を引き抜いたもの、といった感じに近いと言えるでしょうか。
VOOとの差別化は?
【VIG】と比べたときの【VOO】の特徴は「無配もしくは低配当のグロース株を含んでいる」ということです。【VOO】を構成する銘柄の上位は【GAFAM銘柄】や【TESLA】【NVIDIA】といった、急成長を遂げるハイテク系グロース株となっています。
しかし【MSFT】を除き、【VIG】にはこれら銘柄は含まれていません。
投資先を【VIG】にするか【VOO】にするかの分かれ目は、これらハイテク系グロース株に投資したいかどうか、となります。
ハイテク系グロース株がまだまだ伸びると信じるなら【VOO】を、そろそろ伸び悩むと考えるなら【VIG】を厚く保有するべきでしょう。
(参考)S&P500を占める情報技術セクター比率の高まり
「もうすぐ暴落する」論を主張する気は毛頭ないのですが、少しだけ気に留めていることがあります。
2021年12月現在【S&P500】を占める情報技術セクター比率は【29.3%】となっています。コロナショック直前直後は【21%】付近でしたが、その後急激に上昇しています。
あくまでも過去の話ですが、急激な上昇相場の後【S&P500】を占めるセクターのいずれかの比率が【30%】付近まで到達したとき、その後に大きなショック、下落相場が発生しています。
出典:株式投資の未来
(ジェレミー・シーゲル著)
大規模な下落までは行かずとも、調整局面は多分にあるかと思われます。
そうなると、情報技術セクターを多く占める【VOO】は大きな打撃を受けるでしょうから、そのセクターの比率が他と比べて低い【VIG】の方がいくらかは安心して保有できそうだと考えています。
そして、指数の結果ではありますが、情報技術セクターに限らず【VIG】は各セクターが満遍なく構成されているため、セクター単位での下落への耐性は抜群です。
長期投資において重要なのは、下落相場というチャンスで買い増しをするというよりも、長期的に株式市場に居座り続けられるかどうかなのです。
人間の心は、人間が考えるよりも弱いもの。狼狽売りや心の不安定を引き起こさないためにも、自分に合ったリスクコントロールを進めないといけません。
残念なことに、相場変動に耐えきれず退場してしまう投資家は数多く存在します。ハイテク銘柄に多いグロース株には最高の上昇率があります。しかし、地獄の下落率も併せ持ちます。
自分自身の心を守るため、コア資産にはグロース株をあえて取り込まないという選択も、ひとつの正解でしょう。
2022年4月追記
FRBによる利上げを受け、まさにそのとおりになりました。
グロース系株式が多く売られ、それら銘柄を多く含む情報技術セクターは大打撃でした。
居座ることが重要
最近強く思うのですが、私のような「完全にキャピタル狙いではないインカム野郎」にとって、これほどまでにベストな投資先は無いと考えます。
構成銘柄数が自動的に増えていくので、ディフェンシブさも自動的に強固になっていきます。
過去のリターンが【VOO】に劣っているかというと、そこまで大きな差はない。むしろ、下落局面での下落率は【VOO】よりも控えめです。
仮に若干リターンは劣っていたとしても、リスクが少なく、心に優しい投資先を選んでいくのも、悪くない選択です。
投資の終わりは【退場】ではなく【有終の美】でありたいものです。
みなさんも【VIG】に投資し、謙虚な爆益を手にしようではありませんか。
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