この記事では2024年3月に実施された【VIG】の銘柄組み換えについて紹介します。
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何が抜けて何が組み込まれたのかを把握するのにご利用くださいませ。

簡単にまとめ!
画像一枚で表すと、次のようになります!


ETFへの組入条件
【VIG】は【S&P U.S. Dividend Growers Index】に連動するETFです。
この指数は【米国企業】で【10年以上の連続増配】を遂げている銘柄群から【配当利回り上位25%を除外】したものを【時価総額加重平均】で構成したものです。過度な偏りをなくすため、組入比率の上限は4%となっています。
上位25%を除外することで、業績に見合わない無理な配当を出す企業の排除を期待できることから、いつか訪れるであろう減配による株価の下落を避けることができるため、結果的に指数として高いパフォーマンスを記録できるようです。
影響の大きい組み換え
新たに組入された銘柄の中でも
- ABBV:1.85%
- BAC:1.50%
- IBM:1.00%
- DHR:0.95%
- AMGN:0.88%
新規参入ながら、これら5種は組入比率が高く、今後のパフォーマンスに大きく影響を与えることが予想されます。
また、これらのセクターは以下のとおり。
- ABBV:ヘルスケア
- BAC:金融
- IBM:テクノロジー
- DHR:ヘルスケア
- AMGN:ヘルスケア
【ヘルスケア】が増強されました。ディフェンシブさが増した…って考えていいのかな?
セクター比率


【ヘルスケア】は1年ぶりの高比率です。【金融】は過去イチのサイズです、ぐんぐん拡大してる。【情報技術】は少しばかり小さくなってますね。
(私としたことが、2月末時点のセクター比率を記録し忘れており、組み換え直前直後の比較ができず…)
超簡単な銘柄紹介
新規銘柄のうち、組入比率が上位のものを紹介します。
AbbVie(ABBV)
医薬品メーカーです。バイオテクノロジー関連の最大手。ヒュミラって薬が主力とのこと。


Bank of America(BAC)
バンク・オブ・アメリカ。米国の中央銀行だとしばしば勘違いされる金融機関です。


International Business Machines(IBM)
100年以上の歴史を持つテクノロジー企業です。「IBM 5100」は有名なコンピューターですよね。また「IBM Watson」というAIも手掛けています。


Danaher(DHR)
医療機器作ってます。


Amgen(AMGN)
バイオテクノロジー系です。ライバルは【ABBV】です。関節リウマチ薬のエンブレルってのが主力みたいです。


安定成長と安定増配
安定した増配
連続増配を続ける企業のみを採用していることもあり、ETFから得る分配金についても非常に安定した増配を記録しています。
- 2019→2020:+7.62%
- 2020→2021:+15.85%
- 2021→2022:+11.72%
- 2022→2023:+7.93%
設定来の分配金も当然のごとく右肩上がりです。


どのような経済状況でも安定的に収益を上げ、増配を続ける優良企業のみが組み込まれています。
おとなしい値動き
【VIG】には無配グロースが組み込まれていないため、爆発力に欠ける値動きではありますが、特筆すべきはその安定感。長期投資に必要なメンタルの維持に貢献します。
メンタルの安定は爆益よりも優先すべき。
生き残るために必要なのは「心理的安定」です。
長期投資における投資先の選定において重視すべきなのは、期待できるパフォーマンスや学者の理論ではありません。
メンタルの安定です。
事実、【VIG】を数年持ってますが、これを持ってて辛くなったことは一度もない。貧弱メンタルの私にはこれじゃなきゃダメ。私にとっては【VOO】ですら激しい。自分の心の強さを知り、それに適する投資先を見つけることが大切です。
メンタルの安定がもたらす「長期投資」の継続。そして優秀な運用ルールにより実現する「連続増配」。【長期投資×連続増配】のシナジー、これこそが【VIG】の強みです。
米国企業が成長を続ける限り、毎年構成銘柄が増えていく。つまり毎年分散力が高まっていくということです。いずれは500種を超え、S&P500を超える分散力を手にすることでしょう。
来年は何が組み込まれるかな?焦ることなくのびのびと。着実なる成長を見守っていきましょう。
それじゃ、またね!



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